一足先にリリース情報が出ている、明日発売の総集編の表紙がこれだ。ガキの頃の俺たちを恐怖のどん底に陥れた『ノストラダムスの大予言』の表紙を借用して作り込んだ。そのタイトルどおり、昭和の大人たちが作り上げた未来を過去記事から集めて、冒頭に書き下ろし8ページを入れて構成した大作である。
一昨年の8月から始めた、過去記事を引っかき集めての総集編はすでに11冊目になる。つまり月刊ペースをほぼ2年近く守っている『昭和40年男』だ。あーでもない、こーでもないとバックナンバーを広げて考える作業は楽しくて、ガキの頃のちょっと変態な趣味がこの作業につながっている。組み合わせによって章立てをどのようにでも作れるから、ここには醍醐味もあるのだ。本誌でも、台割りという雑誌の設計図を作り込んでいる時間に至福を得る。この企画とこの企画を入れ替えると全体の仕上がりが、そうかこんなテイストになるな〜なんて、妄想とも呼ばれそうな作業が大好きなのだ。
総集編の場合はほぼワンテーマで、前々号の『洋楽&シティポップ大全』のように2つのテーマで絞り込みながら構成を考える。さらにタイトルを調整したり、レイアウトをいじったりして統一感を出していくのも楽しい。そんな僕の変態ワークを立ち読みで結構、眺めていただくのもご一興だ。4章立てにして各頭に配した扉ページも表紙同様力作だから、ぜひ眺めて再度僕の変態っぷりを確認してくれ。本誌をたま〜にしか買わないとか立ち読みしかしないという方には、オススメの1冊になっているからぜひ中身を吟味してご購入いただきたい。
昭和の大人たちは『ノストラダムスの大予言』のような恐怖や絶望、破滅をクリエイトしてくれた。これによってガキの頃より抗体がついているんだから、現在の恐怖にだってへこたれない俺たちだ。そして、夢や希望もたくさん見せてくれた。それが表紙における左半分のイメージ画像で組み合わせたのだ。誌面にもちりばめた、ピカーンと輝く未来だ。終息の未来へと向かっていくぜとの想いも入れ込んで、明日全国の書店と各種サイト、うちのオンラインショップなどからご購入くだされ。ヨロシク!!