エアロスミスでパーっといこう!!

重苦しい空気が漂っている中、押しつぶされないで仕事に没頭したい。こんな時、気分転換や昂揚に音楽は絶大な力をくれる。1人の部屋で焼酎をちびりちびり呑りながら、歌詞カードを見てその世界に集中して入りこむ。するとあら不思議、翌朝は元気になっているじゃないの。仕事に役立つことこのうえない

 

だから当然、昨今はそんな風に過ごす夜が増えた。そりゃそーだ、夜の帝王の僕が夜に出歩けないんだから。先日ここでつぶやいた『ブルース・ブラザース』も、同じくパーっといきたい気分を最高に盛り上げてくれたのは、音楽の力によるところが大きかった。つい先日セレクトしたこの1枚も、大変よろしい効果をもたらしてくれた。

 

エアロスミスは中坊の頃に初めて聴いた。やがて強くハマったのだが、我々世代だと初期の後追いか、復活以降の少しだけキレイになった彼らだろう。クイーン、ロッド・スチュワート 、チープト・リックらはリアルタイムでヒットをぶっ飛ばしていたのに比べて、強く影響を受けたレッド・ツェッペリン、ローリング・ストーンズ、そしてエアロスミスの中坊時代は完全に低迷期だ。ツェッペリンは中2の時に『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』がリリースされ、残念な仕上がりのうえドラマーの死亡により解散アルバムになっちまった。ローリング・ストーンズは『エモーショナル・レスキュー』が中3の時にリリースされて、やはりファンにはショックな出来栄えだった。エアロスミスもそれまでの勢いを完全に捨て去ってしまった『ナイト・イン・ザ・ラッツ』を79年にリリースしていて、看板ギターのジョー・ペリーが抜けてもうダメだと言われた時期だ。当時、洋楽ならなんでも貪りついていた僕は、3枚ともそこそこに好きで今でもその駄作っぷりを楽しんでいたりする。と、そんな大物たちの衰退期をリアルタイムで経験していることも、俺たちの幸せだなんて感じている。

 

で、写真のエアロ初のライブアルバムはすごいっ。初期のもっともエネルギッシュな頃のツアーからセレクトされていて、痛快で楽しくて疾走感があって…、もうとにかくサイコーっなのだ。リリースが78年のこのアルバムを新品で手に入れたのは、やはり完全なる後追い状態の高校1年生の頃で、エアロのアルバムでもっとも聴き込んだ作品だ。ツェッペリンやストーンズとともに、後追いしながら惚れ込んでいったのは、それぞれが黒っぽいエッセンスを巧みに取り入れているからで、その後、黒っぽいどころか真っ黒な音楽に傾倒していった入り口になった大物たちで、感謝である。一方で、ブルース・ブラザースの時にもつぶやいた、組んでいたバンドに音楽的に迷惑をかける程ブルースに惚れ込んだ廃人にさせられたのだから、悪い奴らだ(笑)。

 

こアルバムから発散される若々しいエネルギーは、近年のエアロにはない暴れっぷりで楽しいぞ。こんな時節は元気にロッケンロールだぜ〜っ!!

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