東芝ホームアプライアンス社は、家庭用自走式クリーナー『Smarbo(スマーボ) VC-RB100』を10月1日より発売する。希望小売価格はオープンで、店頭予想価格は9万円前後としている。
ロボット掃除機といえば、何と言っても『ルンバ』が有名。同社によれば、家庭用自走式クリーナー(ロボットクリーナー)の国内市場は、2010年度で約10万台と推定され、2011年度は約17万台に増加すると予想されているという。
ロボットクリーナーに対しては、共働きでの忙しさ、家事省力化のために自動で掃除をしてほしい等のニーズがある一方、「効率的な掃除」「安全への配慮」「細部への対応」などを重視する傾向も見られるという。こうしたニーズに対応して、「ムダなく、かしこく、美しく」をキーワードに開発したのが、このスマーボだという。
スマーボは2つのCPUと38個ものセンシング機器とカメラを搭載することで室内の通過したルートを記憶しながら自動で掃除を実行する。そのため、何度も同じ場所を通過することが少なく、室内を等間隔で往復するので、約2畳分(2m×1.7m)の広さを約2分で掃除できるとか。掃除が終了すれば自動で専用充電台に戻り充電する。
また、安全に配慮するため、室内の障害物や壁への衝突、階段・段差からの落下等も防止する。さらに、赤外線信号で本体の動きを制御するバーチャルガードを2機付属しており、植木や家具など近づけたくない場合に本体を進入させない仮想フェンス(囲い)を設けることもできる。
ゴミの吸引は、本体両脇のサイドブラシ、本体下の回転ブラシ、細かいゴミを捕らえるフィルターを用いた「6ステップゴミ取れ方式」。さらに、3つの便利な機能として、しっかり掃除したい時にブラシの回転速度がアップする「ターボ」、壁・家具などの障害物の際まで掃除できる「かべぎわ」、設定した時刻に自動で運転できる「タイマー/デイリー」を搭載する。
ロボットが掃除してくれるなんて夢のようだ…と思いつつも、なぜロボット大国の日本の家電メーカーは掃除ロボットを作らないのかとやきもきしていた。ようやくそれが実現したことにはホッとしているものの、性能はどうなのかは使ってみなければわからない。それに、薄い円盤状というルンバと同じような形状なことにはやや不満がないでもない。新しい機能があまり見受けられないのも心配だ。とはいえ、どんな使い心地なのかは、実物を前にしてみなければわからない。ぜひ日本の英知を結集した掃除ロボットでありますように!