まるで、日本をパニックに陥れたいのかと疑ってしまう、報道とは思えない作りの番組が多くて閉口している。同じ意見をお持ちの方がきっと多くいるだろう。そうです、そんなん見ない方がいいですよ。
「悩んでも仕方ないから悩まない」
これは「東京麻布秘密基地」の舞台となっているレストラン「セレニータ」の トイレで見つけた素敵な言葉だ。でも繰り返すが、情報バラエティの多くは「先行きは不安ばかりだ悩んでよ」と言いたいようである。ここは『昭和40年男』で元気と夢を見て頂戴な。あっ、そうそう、毎年恒例の馬鹿騒ぎ、5月5日は「東京麻布秘密基地」を開催する。予約を開始しているから、こちらからジャンジャン入れてくれっ。
さて本題の 大編集後記じゃ。連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』では 昭和60年を切り取った。僕は20歳を迎えた年だ。当時はそれこそ不安や悩みを抱えていて、前述のポジティブな言葉を聞いたとしても、完全に飲みこめるほど人間が練れていなかった。でもそんな時期を踏まえているからこそ、仕方ないから悩まないという言葉が強く染み入るのだろう、人生ラララですな。
昭和60年で我々がフォーカスしたトップバッターはおニャン子クラブだ。『オールナイトフジ』で女子大生のお姉さまたちの魅力にとりつかれ、タカさんとノリさんの新しい兄貴像にシビレた俺たちに、秋元 康さんは攻撃の手を緩めなかった。今度は妹だよと、ハメられた同世代諸氏が少なくあるまい。
記事では、会員ナンバー13番の内海和子さんから話を聞けた。1986年には「蒼いメモリーズ」でソロデビューを果たした方だ。おニャン子といえばなんてったって「セーラー服を脱がさないで」で、記事では当時のことを振り返ってもらっている。そしてこの4ページに続いて彼女たちによって火がついた「セーラーズ」を2ページで取り上げた。こちらも必見で、話をうかがった社長の三浦静加さんは 巻頭のど根性特集でも通用するのではないかというかっこよくて強いお方だ。マイケル・ジャクソンとのツーショット写真まで提供してくれている。
大人へと向かって戦闘準備を整えつつ悩んでた昭和60年への心の旅を、ぜひ皆さん楽しんでいただきたい。さあ、書店へ急げっ!!