つうことで本題に戻ろう。
「昭和40年生まれに限定しようと思うんですよ。
私は25歳からの、とか40歳からの、とかにすごく抵抗あって。
なんだかリアリティを全然感じなかったから
ズバリいくべきじゃないかなと。
いった上できっと前後2〜3歳は対象になりますから。
そもそも…etc」
と、まずは情熱をぶちまけた。
さあ、ここからあっちサイドの反撃だ。
「類似誌はなんですか?」
「?」
まずいぞ、いつものこの質問。
続けてたたみかけてくる。
「書店のどの棚に置きたいですか」
「男性ライフスタイル誌のあたりに」
やばい、あたりとかって弱いジャン。
「このテイストだと
書店がどこに入れるかわかりづらいと思うんですよ。
仮面ライダーとか明日のジョーで
アニメ系の棚に入れるところだってありますよ。
書店さんも忙しいですから、表紙を見てここだとわかるものにしないと」
「あっ、うー」
「ターゲットになる雑誌のテイストに
ロゴを合わせるとかね。
そもそもこの雑誌絞ってあるようで絞れていないんですよ」
やばい。それはこのコーナーでもふれた通り、
リスクは承知の上だ。
だが、そんなことこの場で言ったらますます分の悪い交渉になる。
「あっ、うーっ」
同行した営業マンが切り替える。
「どのくらい取ってもらえます?」
「このままですと○○部ですね」
えーっ、そんな部数じゃ大赤字だよ。
つうか、80万人の首を長くして待っている読者に届かないよ。