我が家に犬っころがやってきて、もう16年以上が過ぎた。これほど丈夫で長持ちだとは思っていなかったが、最近その衰えがひどい。東京オリンピックが決まった時に、そこまで生きていることを目標にしようと、彼に語りかけたおバカな僕だ。そして、マラソンを一緒に観に行こうと。これは夢に近いほどの偉業だと思っていたが、オリンピックはもう目の前なのだからあっぱれだ。札幌への移転開催で、マラソンの方はなくなっちまったが…。
耳がかなり遠くなった。以前は玄関へと近づくとすでに気付いていたのが、ドアを開けてもわからない。目もほとんど見えなくなったようだ。特に太陽が低いと白内障と乱反射するのか、ほぼまったく見えていないと感じられる。そして今年に入って、食う量は変わっていないのにどんどんやせ細ってきた。背骨が皮を突き破ってしまうんじゃないかというほどで、逞しかった後ろ足も筋肉がどんどん落ちている。写真のようにフリスビーをキャッチしていた頃が懐かしい。
それまでよく聞いていた、ペットは家族という感覚を初めて味わった。その家族だから、確実に衰えていく姿が悲しいったらない。小型犬ながら16歳はよく生き抜いていると思う反面、これから苦しい場面があるのかなと思いながら眺めているとなんだか泣けてくる。ペットを飼っている方ならこの気持ちはきっとわかっていただけるだろう、ともかく家族なのだ。
人間の方、つまり僕ももうすぐ55歳で衰えにターボがかかるはずだ。そいつになんとか突っ張っていきたいと思いつつ、不摂生ばかりを繰り返しているのだから、つくづくバカにつける薬ってのはないのだな。うんうんとうなづいているそこのあなた、それじゃあダメだぞー。もうこの歳になったら真剣に自分のカラダと向き合わなければいかん。てな訳で、明日は『昭和40年男』の総集編シリーズ第10弾となる『中年男の健康講座』の発売日だ。キャッチコピーは“俺たちのカラダを守れ!!”だ。うん、自分の日々を顧みるとよく言うよと思えなくもないが、これでいいのだ。つうか、宣伝かよー。ええ、そうです、今日のつぶやきはオラが愛犬自慢と宣伝であーる!!