日本国債格下げ。

『懐かしの名盤ジャンジャカジャーン』が大いに盛り上がっている(!?)ところですが、ちょっと割り込んでこの話題でいきましよう。

先日のアメリカに続き今度は日本だよ。仕方ないなと思えてしまう自分がつらいっす。トリプルAだった時代があった。世界の経済大国と呼ばれた日々だった。そこから転げ落ちるようにしてここまできてしまったこんな時に、前原さんと小沢さんがにらめっこしているのだから、まだまだ余裕があるとでも思えば気もラクになるかな。

日本の借金に対しての利息を秒刻みでカウントして、これは問題ですよねぇなんて、かつて夜のニュースバラエティでちょくちょくやっていたけど、いま世論では赤字国債発行仕方なしの空気もある。震災復興や景気対策、社会保障など山積みの問題に対して必要なのはマネーですものね。国がこうなっていく過程で、問題を先送りにしてジャブジャブ金をつぎ込めるだけまだいいけど、今後もう1ランクなんてことになると利息があがり、いよいよハイパーインフレってことになりかねない。批判したい気持ちはもちろんあるものの、有効な策などほぼ見当たらないのは、いわば先進国全体の病で、資本主義錬金術経済の行きつくところが見えてきてしまったということだね。ここは企業力でがんばりたいところだが、この局面であるがゆえステークホルダーたちの目がギンギラ光る。2年くらい前だったかな。ものすごくいい大学の理数系に通う学生が、将来はいいファンドを作りたいと語っているのを見て背筋が凍り付いた覚えがある。優秀な若者の夢の矛先が錬金術なのだから。

その錬金術は、金はもとより資源全般、また企業も餌食である。逆に企業サイドもそこをターゲットに資金を集める。昔、ITバブル時に1人の男(美しい秘書付き)が企画書で何億という投資を集め、1年とちょっとですべてを食いつぶして終焉を迎えるという、ものすごい離れ業を目の当たりにした。もっといくと、小渕内閣(懐かしいねえ)の、経済安定化資金の申し込みにダミー会社で申し込み、すぐに倒産されるという強者も目撃してしまった。この資金はそのまま国の借金となっているのはいうまでなく、こんな風なことが積み上がって現在の借金が膨らんでいるのである。汗を流して懸命に稼いで築き上げた国の信用が、こうやって少しずつ下がっていくのはなんとも悔しい話である。経済復興をテーマにした金がこうなってしまったのだ。震災復興にかかる費用が、こんな使われ方にならないことを祈りたいですなあ。

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