中国の武漢で原因不明の肺炎が相次いで発生したことから発見された新型のコロナウイルスですが、報道されているとおり、中国国内だけでなく、既に日本を含む諸外国に感染者が拡大しています。この新型コロナウイルスに対して、果たして危機感を持っている人はどのくらいいるのでしょうか? その存在がメディアで明らかにされた時は、2002年のSARS(重症急性呼吸器症候群)や、2012年に発見されたMERS(中東呼吸器症候群)を思い起こしたという人もいるでしょう。SARSから10年でMERS、MERSから7年で今回の新型コロナウイルスと、新型ウイルスが発現するまでの期間が短くなっているのが気になりました。今現在のこの新型コロナウイルスの感染拡大が収束していないうちから次の心配をするのもなんですが、このままだと次は5年後くらいにまた何か新しいウイルスが出てくるのではないかと考えてしまいます。ともあれ、日本でも患者が出ているのですから、自分にできる限りの防御はしたほうがいいでしょう。
まず、思いつく手段として一般的なのは「マスク」「うがい」「手洗い」ですが、こんなに毎日ニュースで騒がれているにもかかわらず、通勤時にマスクをしている人が増えたという印象はあまりありません。まだなんとなく「対岸の火事」という感じなのでしょうか、新型コロナウイルスが身近にあるかもしれないという実感はわかないという人がほとんどなのでしょう。
もう2週間もすれば、関東でも花粉が飛び始め、一年で最もマスク人口が多い時期になるのでしょうが、今年は花粉症でない人でも、電車やバス、飛行機や新幹線など公共交通機関を利用する際にはマスク着用をおすすめしたいと思います。私は12月頃から、家から出る時は必ずマスクをしています(会社にいる時も)。もともと鼻づまりの口呼吸なので、のどが乾燥しがちなほうで、マスクをすることによって、その乾燥を防ぐことができます。もちろん、インフルエンザや風邪の予防の意味もあってしていますが、ここでいつも不思議に思うことが、「予防目的」でマスクをしている人の方が「人にうつさないためにしている人」よりどうも多いのでは?ということです。電車の中などで、咳やくしゃみをしているのにマスクをつけていない人が結構多く、人の迷惑を考えないのかな?と正直言って不快な気持ちになる時があります。自分がウイルスなどに感染しないため、もし感染したなら他人にうつさないため、この冬はいつもよりさらに気をつけるにこしたことはないようです。
「昭和40年男」の編集部があるオフィスビルは、東京タワーや増上寺など、外国人観光客にも人気のスポットエリアにあります。もちろん平日でも観光客はいるはすですが、土日は働いている人がグッと減るので、観光客の存在が目立つんです…この土日も出社しましたが、中国人とおぼしき家族連れやグループを何組か見かけました。中国人が皆新型コロナウイルスに感染しているわけではありませんが、少なくともその可能性はゼロではないと思うと、「決して対岸の火事ではない」ということを実感した週末でした。
いつかは収束するものではあるウイルスの流行ですが、亡くなっている方も大勢いいますので、決して甘くみてはいけないと思います。今日現在、外務省HPでは、中国湖北省全域にレベル3の「渡航は止めてください。」という渡航中止勧告が掲載されていました。厚生労働省のHPでは下記メッセージが掲載されていますが、なんとなくゆるい感じがしなくもないです。他人に迷惑をかけるのでなければ、こんな時は過剰かもしれないくらいに警戒してもいいのではないでしょうか。
◆国民の皆様へのメッセージ◆
○新型コロナウイルス感染症の現状からは、中国国内では人から人への感染は認められるものの、我が国では人から人への持続的感染は認められていません。 国民の皆様におかれては、過剰に心配することなく、季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの感染症対策に努めていただくようお願いいたします。 ○武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に医療機関へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。 また、医療機関の受診にあっては、滞在歴があることを事前に申し出てください。 |
WHOの対応はいけませんね。今までの中国の報告は信用出来ません。感染が分かった時点で事実の約10倍は確実です。対応が遅すぎる。さすが役所対応ですね。素人の私にもわかります。