表紙で振り返る令和元年 ~その九。

さあ、今年も頑張るぞーっと仕事始めの今日だ。去年より続けてきたこのシリーズもついに11月まで来た。2冊連続でお届けした10周年記念号は前号とは打って変わってスッコーンと抜けた軽さがいい。このコンビは未来永劫、10周年記念セットとして語り継がれ、きっとプレミアがつくはずだ。両方ともまだ在庫が残っているから、投資したい方はぜひっ(笑)。

 

日本刀を我々に向けた藤岡弘、さんの表紙の次が鈴木英人さんのイラストとは、同じヤツらが作っているとは思えない。フッフッフ、雑誌とはこれでいいのだ。作っているあらゆる場面で、僕は雑誌の“雑”の字を大切にしている。今回の10周年セットでも、それを強く意識して真逆の本を作りたいと、うちの編集部では珍しくかなり早い段階でこの2つの特集は決めていたのだ。だが、刀でポーズを決めてくださるなんてことは想定外のうれしさで、もちろんイメージはピッタリだった。

 

それを受けたアメリカ特集には、歴史やイデオロギーは無しで作り込んだ。タイトルにした通り、“夢見た! 真似た! 背伸びした!!ー遥かなる憧れの地”のままに作ることに徹した。が、特集冒頭の扉ページにちょっとしたメッセージを入れ込んでしまうのは、やっぱり置きに行きたくないと自分がありありと出ている。まっ、その辺はよーく読み解いていただきたい。

 

巻末では記念号らしく“昭和40年男が歩んだ10年”として、これまでの表紙をすべて並べながら4章に分けてみた。この分け方が我ながらうまくいって、本当はそれぞれ見開きくらいで作りたかったのだが、こうした編集長のマスターベーションページは調整弁にされやすく、結局8ページの予定が4ページになっちまった(泣)。いいんだいいんだ、15周年でリベンジしてやる。増ページお値段据え置きのこの1冊にて、10周年の騒ぎを打ち上げたのさっ。

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