あけましておめでとうございます。3が日の最終日を目一杯楽しみましょう。ガハハを繰り返し呑みましょう。それが正しいお正月だーっ。僕は明日の仕事始めに備えて、箱根駅伝を楽しみながらダラダラと呑む。いやー、昨日の往路は青学が見事だった。5区が最大のウィーポイントだと思っていただけに、さすがの原マジックに脱帽だ。もちろん各選手の頑張りによるもので、1年生の岸本がよーく頑張ったし、4区吉田の激走は涙ナミダだった。原さんは今年のチーム作りを、年初から箱根に絞っていたと僕は睨んでいる。もちろん出雲も全日本も勝ちたいに決まっていいるが、3冠マストを目標にするのではなく、箱根マストに切り替えての1年だったのではなかろうか。それは3区のキャプテン鈴木が見せた魂の走りが象徴していたように見えた気がしたのだが、さてさてどうでしょうね?
ちょっと興奮気味の僕ですが、連載の続きと行かせていただく。『昭和40年男』の創刊日は2009年10月29日だ。現在は奇数月発売になったから、前後の9月と11月の発売号を2冊セットで10周年記念号とした。が、そのバースディマンスリーを何も仕掛けないわけにいかない。そんなおとなしい僕じゃないし、我々でない。てなわけで打ち込んだのがこいつだ。ついに、兄弟誌を誕生させることができた。これもものすごくチャレンジングだし、10周年にふさわしい創刊だった。
『昭和40年男』を創刊させた時から狙っていた。いろんな年の雑誌を作る。しかも女性版も作って、どこの書店にいっても常時5~10冊のうちの本が並んでいるというのが夢だった。が、夢はカンタンにはかなわないから夢なんだ。『昭和40年男』をもっと大きな存在にすることに手を奪われ、なかなか夢に向かって舵を切れないままだった。そうした時に、10周年がおあつらえ向きに来やがった。乗じてついに僕らは勝負に出られたのである。令和元年の大きな一歩と言える。
その一方で、総集編の発行も続ける。俺たちが身悶えさせながら欲しがった乗り物を1冊にまとめたのだ。これもまたすげー本になった。
チャリンコの補助輪が外れた日のことを、強く記憶しているタメ年諸氏は多かろう。まるで翼を手に入れたような気がした。その日からチャリンコは俺たちのかけがいのない相棒になり、欲しいもののど真ん中に常にありながら成長していった。そこにこの表紙を飾ったタイプのフラッシャー付自転車のブームが来る。俺たち世代はそのターゲットの真ん中に据えられて、メーカーで汗を流す大人たちが次々と魅惑のマシンを打ち込んできた。だが残念なことに、価格が高かった。誰もが手に入れられるわけはなく、たとえ手に入れたとしてもそのライバル車に心奪われたりした。そんな悔しい思いをこの本では払拭できる。美しい写真で、当時のマシンの数々を取り上げた必読の1冊だ。
さらに後半では、バイクを取り上げた。チャリンコを卒業してその興味がバイクに移った頃、日本は空前のバイクブームだった。チャリンコ同様、次々と登場するハイスペックマシンにいつも心踊らせていた。双方が沸点となっていた時代をまとめこんだ『俺たちを育んだ乗り物大図鑑』は、男心を大きく揺さぶる1冊だ。