上野駅ビルのアトレ内にある明正堂書店さんを覗いてきた。約1ヶ月前もここでつぶやいた、ものすごく活気のある書店さんで、うちの雑誌をストックしながら売ってくださっている。ネット内ではプレミアがついている『昭和50年男』の創刊号もしっかりと並べてあるから、ぜひ転売目的でなく出かけていただきたい。つうか、まだまだ全国の書店全てで売り切れたわけじゃない。ネット内でだけ品切れになり、値段がつり上がっているのは出版社として悔しくてならない。これは『昭和40年男』でもちょくちょく起きることである。
競争の激しい男性誌コーナーに『昭和50年男』のvol.1とvol.2が並んでいた。誇らしい気持ちだ。そしてさらに“ワンテーマ 昭和の思い出”と名付けられている特別コーナーにも置いてくれている上、ここでは『昭和40年男』のバックナンバーや総集編を、手書きポップありで並べてくださっている。す、す、すごい。だが「?」と首を振ってしまったのは発売したばかりの総集編『俺たちを背伸びさせた洋楽&シティポップ大全』がない。するとなんとっ、音楽雑誌コーナーに平積みで2列並べてくれているじゃないか。びっくり仰天である。
ありがたい。こうして1冊でも多く売ろうとする努力や姿勢が、この店からは強く感じられる。ここだけでない。頑張っている書店さんを多く見かける。斜陽だとか絶滅危惧種だとか賢い方々は言うが、そんな絶望を販売の現場は持っちゃいない。作っている僕らも、そんな書店さんの努力に報いるように努力をせにゃならぬ。ここは行くたびに、そんな元気がもらえる。
だが一方で、前述した通りネットの中ではそのフィールドだけでの品切れでプレミアをつけている。なんだか最先端をいっている販売の方がこんなことになっているとは、なんだかよくわからんのお。