16日発売の総集編シリーズを手放して、翌日より沖縄へ飛び昨日はバイクイベントの仕事だった。便の手配の都合で、今日の夕方に羽田に戻りそのまま浅草秘密基地に滑り込みだ。
うちの出張では毎度おなじみの安宿ながら街のど真ん中で、到着した日から気になっていたのが写真の昭和な食堂だ。しかも24時間営業ときた。が、ここで呑むチャンスは訪れず、今朝そばを食べに入った。沖縄そば600円をオーダーして席に着くと、周囲には明らかに地元の方々が朝飯を食っている。店のキャラクターからかご高齢の方が多いが、皆さん朝だってのにステーキセットを頬張っているじゃないか。おそるべき、沖縄人である。
待つことしばし、笑顔のおばちゃんが運んできたのが写真の一杯600円だ。三枚肉が親父ギャクのごとく3枚とスパムスライスが1枚、かまぼこ系のスライスが1枚の計5枚の豪華なそばだ。まずは紅ショウガも、沖縄料理にはなくてはならない唐辛子を泡盛で漬け込んだコーレーグースーも使わずにスープからいただく。優しい味がしみる。多くがカツオと豚の出汁をブレンドしているそうで深い味わいだ。豚骨をグラグラと焚いて白濁させるとんこつラーメンがあまり得意でないおっさんは、この出汁が大好きだ。
紅ショウガを加えてしばし楽しみ、仕上げはコーレーグースーをたっぷりと入れて酔っ払うのではないかというほどの泡盛味になった辛いつゆで仕上げだ。1杯で3度美味しいから沖縄そばはお得である。
ややボソボソした麺とこの優しいスープの相性がいい。地のものは地で楽しむに限る。初めて沖縄で泡盛を呑んで感動して、結構値の張るボトルを2本買って帰ったが、ほとんど呑まなかった。その地の食い物と一緒に、その地で楽しんでこそうまさが倍加するのが酒だ。豚の出汁が効いた料理や、シンプルで素材の味を楽しむ料理、そして何といっても泡盛を使った発酵食品の豆腐ようとの相性が抜群だ。チビリチビリと豆腐ようを口に運び、チビリチビリと泡盛のロックを呑る。至福を感じられるのは、沖縄という舞台があってのことだ。もちろん、ふた晩連チャンでこれを楽しんだ僕だった。さあ、元気をたっぷりいただいた出張を終えて、令和元年のラストスパートの準備も万端だ。いくぜっ、浅草秘密基地!!