12月8日、ここにいる。

沖縄だ。今日の現場だ。静かな海は平和そのものだが、眺めているとどうしても昭和20年に思いをはせてしまう。しかも今日は12月8日だ。

 

臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。大本営陸海軍部、12月8日午前6時発表。帝国陸海軍は、本8日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり。今朝、大本営陸海軍部からこのように発表されました。
と、昭和16年の12月8日の真珠湾攻撃で戦争が始まった。そして終戦直前の昭和20年の春に、この地、沖縄は地上戦に巻き込まれた。この海から米兵が次々に上陸してくる恐怖はいかがなものだったのだろう、どう書いても表現しきれない。たった78年前のことだ。静かな海を眺めていると感情がざわざわしてならないのは、今日が12月8日というところも大きい。

 

昭和55年の今日、ジョンが撃たれた。平和を願い戦い続けた男が、しかも開戦の日に撃たれたのは偶然で片付けることができない気持ちだ。今日、世界中で『イマジン』や『ハッピー・クリスマス』がラジオからパワープレイされることだろう。

 

先日、中村さんが撃たれた。僕には100分の1もリーチできない志の人だ。なぜこんな悲惨で残念すぎることが起きてしまうのだろう。これに関しても、どうにも表現する力がないことが情けない。

 

僕は今日ここにいる。集まった方々に目一杯の元気を送り込むことだけが、僕の仕事だ。

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