リンゴをかじらなくても歯ぐきから血が…の巻

「リンゴをかじると歯ぐきから血がでませんか?」

これは、俳優の福田豊土さんが昔、「デンターライオン」のCMで言っていた、あまりにも有名なひと言です。1960年代から20年近くにわたり流れていたCMですから、昭和40年男世代なら、ほとんどの人が観たことがあるでしょう。まだ、小さい頃は「歯ぐきから血が出る」という意味が実感としてわかりませんでしたが、50代にもなると歯そのものもさることながら、歯肉炎・歯周病で、歯ぐきのほうが衰えてきて、まさに歯ぐきから血が出るという人も多いのではないでしょうか?このコラムでも、「親しらずを抜いたこと」や「歯磨き粉ジプシー」であること、「食べ物はよく噛んで食べる」など、歯や口にまつわる話題も何度か登場しましたが、歳をとると、日常のなかでも不具合を感じたりすることが多くなる箇所であるという証拠かもしれませんね。

で、今日のタイトル「リンゴをかじらなくても…」の話ですが、3週間ほど前に歯を磨いていたら、ちょっと痛みがあるなという感じと共に、今までこんな出血見たことない!ぐらいの出血があったのです。もともとあまり具合のよくない歯があったので、出血箇所はすぐに特定できました。そのピンポイント以外はなんともないようでしたので、一時的なものかと数日は様子をみていたのですが、これがなかなか収まらず、歯磨きの度に結構な出血が続いて、さらには、何もしていない時にも軽く出血する時もあり、さすがにこれはヤバいと、原因と対策を考えました。

本当は怖い歯周病

歯ぐきの出血の原因の9割は歯周病ですが、それ以外に考えられると原因としては、私の場合鼻炎なので、「口呼吸」があります。口呼吸は万病のもとと言われていますが、口で呼吸していると前歯が乾燥してしまい、歯ぐきの腫れの原因になるのだそうです。おそらく歯周病のなりかけに、乾燥したこの時期の口呼吸が追い打ちをかけたことが大出血の原因でしょう。虫歯のように我慢できない痛みがあるわけではありませんが、このままではいけないことは容易に想像できます。歯周病は悪化すると、骨まで溶けてしまい、歯がすべて抜けてしまうだけでなく、重篤な合併症を引き起こすこともあるというのですから! とはいえ、歯医者に行く時間もとれず…とりあえず、市販の薬はないものかとドラッグストアで選んだのがこの2点。今は歯周病対策用のオーラルケア製品がとても多く、正直どれにしていいかかなり迷いましたが、まず写真左の液体タイプは、隅々まで行き渡るだろうということで購入。チューブ入りの塗るタイプのものは実はちょっと苦手なのですが、口内炎にも効くということなので、小さいサイズを購入してみました。どうも口の中に薬を塗るというのは抵抗がありまして…すぐに口をすすぎたくなってしまいます…。

歯肉炎や初期の歯周病であれば、お口の中を清潔な状態に保つことで改善し、健康な歯茎に戻すことができるそうです。とりあえず、2週間ほどこの2つを使ってみたら、歯磨き時に出血することはなくなりましたが、なんとなく歯ぐきが後退しているような感じがして、引き続き使い続けています。以前から、かかりつけの歯医者さんにも言われていましたが、歯を磨く時は、歯ぐきのブラッシングを意識することが大事なんです! 歯と歯茎の間を意識して、小刻みに歯ブラシを動かすのが効果的なんだそうです。

ただし、歯ぐきからの出血があまりにひどいく、1ヶ月の自宅ケアでも改善しないほど症状が重い場合は根本的な治療が必要になるということですから、そういう場合は速やかに歯医者さんに行くことをおすすめします。稀に、「血が止まりにくい」病気だったりすることもあるそうなので、いずれにしても長引く時は注意が必要です。たかが歯ぐきからの出血と軽くみるのは禁物。悪化する前に適切な処置をしましょう!

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