楽しかった10周年マンスリー!!

高校の後輩が、浅草秘密基地でお祝いを差し入れてくれた

自分の中で“炎の3ヶ月”とタイトルして、9月から騒いできた10周年マンスリーが今日で幕を閉じる。『還暦上等』で幕を開けたわけだが、この本の評価は微妙な感じだ。『昭和40年男』雑誌の読者さんは、こういう特集をする雑誌だと受け取っていない方が多いのだろう。が、作り手サイドにとっては、“明日への元気と夢”を満載にして作ることだ。懐かしいネタから得る温故知新のスピリットが『昭和40年男』なら、明日へ向かってどう生きていくべきなのかを共に考察するのも『昭和40年男』なのだ。

 

『還暦上等』は、外部スタッフを含めた編集会議でも物議を醸した。一同、難しい顔をしながらも懸命にアイデアを出してくれたおかげで、僕の想像を超えた出来栄えになった。10周年記念号の1発目でこうしたチャレンジができたことにも胸を張っていて、置きにいかない俺たち編集部だと、高らかに宣言できたとも思っている。今後は『昭和40年男』から少しずつ離陸させることを目指していて、僕にとってはひとつの創刊だったのだ。さあ、これからどうしてくれようとワクワクしている。

 

加えて、リアルにバースデーマンスリーの10月には『昭和50年男』をプロデュースできた。『昭和40年男』の創刊時より、他の年齢にもトライするのは念願だった。夢は全年齢の本をぶら下げることなんだと描いた。そのファーストアタックとなるのは、昭和50年あたりと定めてずーっと調査を続けていた。が、なかなか一歩を踏み出せないままに月日だけが過ぎ、念願はいつしか悲願に変わっていた。が、なんとかこの10周年にひっからめてやり遂げることができて、現在はvol.2の作業がまさに追い込みになっている。

 

総仕上げが、現在書店を賑わしている11月発売の『俺たちのアメリカ』だ。インナーコンセプトとしたのは、特集冒頭の扉ページでも触れた、輝いていたアメリカだ。愛と自由に満ち満ちた国アメリカだ。日本が本来憎きアメリカを受け入れられたのは、その豊かさこそが大きなファクターなんだと特集を組んだ。ちょくちょく日本愛を語る僕だから、あえてこうして1冊を作るのはやはり10周年にふさわしい姿勢だと思っている。扉ページには、そんな僕のちょっとしたジョークも入っているのだが、どうやら難解過ぎたようだ(笑)。

 

とまあ、様々な動きと思考の中で過ごした10周年マンスリーで、最新号の巻末ページでご挨拶できたのもありがたい。これにて千秋楽〜、となるはずだが、月曜日は文化放送の番組で祝ってくれるらしい。まだまだ10周年騒ぎは終わらない。

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