ウルトラＣだと手を叩いて喜んだのは、当時首相だった福田さんと民主党の小沢さんの間を、読売新聞社のナベツネさんが仲人となっての連立案を聞いたときだった。小泉さんの後を受けた安倍さんの不調で地に落ちた自民党と、人気は上がったものの政権担当能力に欠ける民主党を、同時に救い上げるグッドアイデアだった。何より、国難とも言える状況打破につながる。だてに大新聞社を牽引してきたわけじゃないのねと感心したものだった。結局ボツになったが、再浮上しているのは周知のとおりで、さてさてどうなることやら。
自民党には現在下野にいるとは言え、意地とプライドがあり大きな障壁だろう。総選挙に出れば勝てるという期待を持っていることも、また然りである。だが今の日本は、安倍政権時とは比較にならないほどの難局を迎えている。それは政治に生きる皆さんはきっと全員、百も承知なはずだ。２年間の時限付きでいいから、今は国難に立ち向かうことだけを目的として大連立すべきだ。震災処理にスポイルされている格好になっているが、かつてないほどの大きな問題が山積している。ここをスピーディに処理しなければ、日本はどうなってしまうのだろう。崩壊がすぐそこに迫っている。これを政党のプライドや意地ごときの争いでこのまま放置していくことは、きっと心の底じゃあマズイと思っていることだろう。政治を志した時の気持ちを思い起こして、ここは日本の未来のために汗を流していただきたい。可能性は低いとの予測をされていること自体、政治家たちへの軽蔑の表れだと自身を律してほしい。
あっ、そうそう。昨日大騒ぎした手帳と携帯はあっけなく見つかったのさ。国難とはまったく関係ないが…。