皆さんは小学校の時、将来なりたい職業はなんでしたか?今、なりたかった職業に就けているという人は幸せですよね。21世紀になって早20年、令和という新しい時代になって、平成もひと時代前となりましたが、昔と今、子供たちがなりたいと思う職業も随分と様変わりしていることでしょう。そろそろ定年も見えてきそうな昭和40年男世代ですが、自分達が子供の頃と比べてみるのもちょっと楽しそうなので、そのアンケート調査結果を見てみましょう。
【調査結果pick up】
■「将来つきたい職業」TOP5(1989年(平成元年)・2018年(平成30年))
全体ランキング
どうでしょう?平成元年の方は、昭和40年男世代がなりたかったものとそれほど大きく違わないように思いますが、平成30年のほうはまず3位に驚きますね(笑)。なんといっても昔は存在しなかった職業、それだけで時代の流れを感じます。それに続く4位警察官、5位医師というのは、なんともたのもしく、ほっとします。今どきの子供たちも、しっかりと世のため人のために働くことを夢見ているというのがわかる結果です。昔も今もスポーツ選手は人気のようですが、野球からサッカーへとすっかり人気は入れ替わっていますね。生まれた時からJリーグがあった今の子供たちにとっては、野球よりもサッカーのほうがより身近な憧れのスポーツとなっているということでしょうか。野球人気がやや低迷しているのが寂しいと感じる人も結構多いかもしれませんね。
では、平成元年の男女別の結果も見てみましょう。
男女別ランキング
男子2位サラリーマン、女子1位保育士など、堅実な選択があるなか、男子5位パイロット、同じく女子ファッションデザイナーという、憧れの王道とも言える職業がランクイン!このあたりは、昭和40年男世代にも大いに共感できるものがあります。今、この時の子供たちも40歳くらいになっていると思いますが、実際になりたかった職業に就けたという人がどのくらいいるのか、そんな調査もしてみてほしい気がします!(そういえば、将来バルタン星人になりたいと言っていたあの子は、今頃どうしているのだろう…編集部まつざきの回想)
以下、リリースより
男女別に見ると、男子(表3)には「プロ野球選手」が人気でした。1989年はセ・リーグで読売ジャイアンツ、パ・リーグでは近鉄バッファローズが優勝し、新人選手選択会議(ドラフト会議)では野茂英雄選手が注目を浴びた年。そんな野球選手達の姿に憧れていた少年達の姿が浮かびます。
また、1989年は「一般サラリーマン」が2位にランクインしています。この頃の日本経済は好調であり、12月の日経平均株価は市場最高値を更新しました。いわゆる“バブル経済”だった日本では、ビジネススーツに身を包んだサラリーマンの姿がトレンディドラマでも多く取り上げられ、小学生男子にとって“憧れ”の対象として映っていたのかもしれません。
女子(表4)の1~3位までは、いずれも他者の育成やサポートをするような職種が選ばれています。1986年から男女雇用機会均等法が施行されたとはいえ、当時はまだまだ女性が男性と同じように働く姿はイメージしづらかったのでしょう。女性が多く活躍しているこれらの職種に人気が集中していることが見て取れます。
(※1)1989年調査時の表現ママ
(※2)1989年度(平成元年)調査は、2019年度調査とは母数と母集団形成方法が異なるため、統計的に厳密な比較は難しい。公開したアンケート調査について
学研教育総合研究所:
小学生白書Web版(1989年(平成元年)調査)「『1-6年の科学・学習』児童調査と分析」
https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/198900/index.html■調査方法:はがき調査
■調査時期:1989年
■調査対象者:1989年調査時期に小学1~6年生であり、月刊『1~6年の学習』の読者。
■有効回収数:各学年 男女300人ずつの各学年計600人 6学年総合計3,600人