巻末ページを使って、昭和40年男が歩んだ10年とタイトルして4ページでそのタイトル通りのページを作った。当初は、巻頭で10ページ使って1年ずつ解説しちゃおうなんて考えていて、そのための増ページだと位置付けた。というのも、発行50号記念を去年の夏にやったばかりで、この時もお祝いページを作ったのに、このタイミングで10ページも騒ぐのは「またか、しかも10ページか」となるだろう。だが、16ページ増の中の10ページだったらお許しいただけるのではなかろうかと、早々に増ページを決めたのだ。とはいえ、それでも本誌の6ページ増は敢行されるわけで編集部員には巻頭特集でドーンと勝負してくれと伝えてあった。
このドーンがいけなかった。基本的にページ作りが大好きな集団だから、お祝いページがドンドンが食われていき、ついには10年の歩みには4ページしか残らなかった(泣)。僕のわがままでいつも振り回されながらもガッチリサポートしてくれる、編集部員松崎がおもしろくなるように準備を進めてくれたのに、ほとんどがボツになってしまった。
だがまあ、結果オーライだな。10ページに渡ってテメエのお祝いをやるより、特集が分厚くなった方が読者さんにはいいに決まっている。てなわけで、こうしてギュッと凝縮したお祝いページになったのさ。これまでの歩みを4つの章に分けた。よくよく考えるとうまく分かれていて、並べた表紙を眺めているとその変化が楽しい。な〜んて付き合ってくれる方は『昭和40年男』ジャンキーだけだろうから、やはり4ページの巻末でよかった。
それにしても10年ひと昔ですな。鳩山内閣発足の年だもの。あの時の混迷がつい先日の安倍首相の在任記録に少なからずつながっているのだから、時の流れってのは後から見るとおもしろい。そして、10年の重みを感じつつ、44歳だった自分に問いかける。「10年後までこの雑誌が続くと思っていたかーい?」と。ふむふむ、ともかくめでたい気分の最新号を、どうぞ皆様ご愛顧くだされっ!!