ここのところ大騒ぎしてきた10周年記念号 (vol.58) が、いよいよ明日リリースとなる。『昭和40年男』は、2009年10月29日に生まれ、数々の伝説…、いや笑いを生み出してきた。その数58冊で増刊などを加えても75冊。10年でこの冊数とは、月刊誌や、ましてや週刊誌に比べると半人前以下と言わざるを得ないが、それでも10年続いたのはこの出版不況下でなかなかのものである。
10月が誕生日だから、その両脇月の発売号を記念号にしちまえ。祭り好きの僕らしい発想である。さらに、誕生月には兄弟誌の『昭和50年男』を打ち込もう。さらにさらに、好評いただいている総集編も10月に打ち込んだから、まさに書店の棚は我々の本で大騒ぎ。というほどではないにしろ、ずいぶんと賑々しくなった。そして僕の企みは止まらない。記念号の表紙を並べただけで、『昭和40年男』とはなんとぶっ飛んでいるのだろうと笑っていただけるように、ずいぶん以前から特集テーマを異なる方向で決めていた。そのままに、表紙のテイストが全く異なり、このなんでもありな感じを2冊並べて楽しんでいただこうと作り込んだのだ。ふっふっふ、永久保存版のセットだ。ただ、これでもか詰め込み型編集と、ところどころに見られるお笑いセンスは共通だ。以前インタビューを受けた時に、かっこよく作るのがあまり好きでないのは、僕の根っこがドリフターズだからだと答えたことがある。これもきっとご理解いただけるだろう。
さて、その10周年記念号は16ページの増ページを敢行した。本誌の定価を値上げした直後だからあまり胸を張れないものの、今回の増ページに加え消費税も飲み込んで据え置きの780円でお届けだ。出血大サービスの、10周年記念号になった。
今日はその特集の扉ページをご覧いただく。表紙とともに企画の方向性を示す重要なページでいつもたくさん作る。今回も苦労しながら、このように決定した。さて問題です。特集のキャッチコピーの一部になっている、“夢見た! 真似た! 背伸びした!!” は何に影響されて書いたでしょう。答えは明日の「浅草秘密基地」で明らかにしまーす (笑) !!