果たして将来、
平泉が世界遺産に登録され
年がら年中観光客であふれかえって、
今回のようなゆったりとした旅ができなくなったら悲しいな。
でもこれは地元で生きる人にとっては、死活問題である。
飲食店や物産店などの商売を営んでいる方々は、
言うまでもなく人であふれた方がよい。
今回の居酒屋さんで反対の意見を出していた方は、
そうした生き方でないわけだし。
でも、静かなままの平泉を
未来永劫残していきたいという気持ちは
それはそれで真実なわけでさ。
旅人は軽々しく口を挟めないのである。
自分なりの解釈で飲み込んだのだった。
翌日は晴天に恵まれ、順調に撮影も進んだ。
“旅の空から”というタイトルは
“小さな旅の土産もの”にかわり完成したとさ。