最近は、いろいろなところに設置してあるのを見かけるAED(自動体外式除細動器)ですが、実際に自分が使用する現場に居合わせた場合、ちゃんと正しく使うことができるのだろうか?と漠然とした不安を抱いています。皆さんはいかがでしょうか?
このAEDは、「心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器」です。2004年7月から医療従事者でない、一般の人でも使用が認められるようになったことから、いろいろな公共の場所に設置されるようになりました。2017年は年間で1,260件の使用例があったそうです。これにより、救急車が到着するまでの間に応急処置ができるようになり、今まででは助けられなかった命が助かったという例がいくつもあったに違いありません。
いざという時のために
実際、「昭和40年男」編集部のあるビルのエントランスフロアにも設置されていて、毎日目にしていますが、実際に使ったことはありませんから、いざという時に、慌てずにできるのか?というのは正直あまり自信がありません…。最近のものは、音声案内付きで、そのガイダンスに従ってやればいいようになっているそうですが、それでもやはり不安になります。ビルでは、年に一度消防訓練があるのですが、ぜひAED講習もやってほしいです! 万が一、近くで誰かが倒れた時に、慌てずに対処できるように実際にAEDに触れてみたいと思いませんか? 希望者には有料で講習が受けられるようなシステムがあったり、出張講習を行っているところもあるようですから、気になる方は「AEDの使い方」などのキーワードで検索してみてくださいね。
実際に、自分の身近で誰かが倒れても、あわてふためいて何もできなかった…なんてことにならないためにも、とにかく事前の予備知識だけでも、ある程度学んでおいたほうがいいかもしれないですね。また、そういった緊急の現場に居合わせて、最善を尽くしたにもかかわらず、命を救うことができなかった場合などに、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症してしまうこともあるそうですから、AEDの使用方法という技術面の知識だけでなく、そいうった心理的な部分の心構えも事前に学んでおきたいところです。
私、編集部まつざきは、今から50年ほど前、ブラウニー~ガールスカウト(男子でいうところのカブ~ボーイスカウト)に8年間くらい所属していたことがありまして、当時、活動の一環として、人工呼吸の講習を受けたことを思い出しました! もちろん当時はまだ子供でしたが、参加した皆も真剣そのものでした。幸い、その後人口呼吸を実践するという現場に遭遇することはありませんでしたが、東京というこれほどの人口密集地に暮らしていれば、今後は救命措置が必要な場面に居合わせる可能性は低くはないと思わざるを得ません。現に、家から会社までの通勤の道のりのなかで、何台のAEDが設置されているだろう?と考えてみると、2019年現在、かなりの数になっているはずです。それだけ、誰かの命を救える可能性が増えているということでもあります。普段何気なく、通っている道や建物のどこに設置されているのか?ぜひ一度チェックしてみてはいかがですか。いざという時、「知っててよかった」と思う時がくるかもしれません。そして何より、自分がそのAEDのお世話になることのないように心がけることも大切なことですね!