「腸内フローラ」という言葉を耳にしたことがあるという人は多いと思います。この「フローラ」って、一体どんな意味なのかと思ったら、そのまんまflora=お花畑という意味だということをわりと最近知りました(汗)。 腸には100兆個という、どれだけの数なのかイメージがわかないほどの数の多種多様な腸内細菌が棲んでいて、隙間なく腸に張り付いている様子が、まさにお花畑のように見えるからなんだそうです(自分で見ることはあまりないと思いますが)。そのたくさんの菌は、大きく分けると「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分けられるのですが、これらのバランスが崩れるといわゆる、お腹の不調につながると言われています。
善玉菌は多ければ多いほどいいのだろうと思っていたら、意外や意外! そのバランスは上の図にも示されているように、善玉2:悪玉1:日和見7という比率が良好なバランスなのだそうです。善玉菌、善玉菌と善玉菌を増やすことばかり考えていましたが、どうもそういうことではなかったのでしょうか…でも、日和見菌っていうのが微妙な存在というか、善玉菌が多い時はおとなしいのに、悪玉菌が増えると一緒になって悪さをするという、その名のとおりの菌で、この日和見菌を敵にまわさないようにしないといけないわけなんです。早い話が、本当にざっくり、善玉菌のほうが悪玉菌より多ければ大丈夫だろう!という感じではありますが、それだって悪玉菌の2倍はいないといけないわけで、それを計るすべもありません…自分の腸内環境がどうなっているのか、気になる方は、まず下のチェックシートを見て、自分が5つ以上当てはまる項目がないかどうかチェックしてみることをおすすめします。
8つのうち5つ以上当てはまる人は、腸内環境が乱れているかもしれません!そういう方はぜひ、今日からすぐできる改善策もありますので実践なさってみてください。
1.朝起きたらコップ1杯の水を飲む。
2.朝食は抜かずに、必ず食べる。
3.発酵食品や食物繊維を摂取する。
4.睡眠、休息をとり心身ともにリラックスする。
5.適度な運動やマッサージで腸腰筋を鍛える。
検査を行っても炎症や潰瘍といった器質的疾患が認められないにもかかわらず、下痢や腹痛を起こしてしまう、過敏性腸症候群は昭和40年男世代などにも多く見られる症状です。「ストレスを減らして、適度な運動」をすることがが最も大切であるとはわかっていても、なかなか改善できず長年その症状に悩まされている方は、せめて朝のコップ1杯の水、食事の内容を改善するなど、できるこことから少しづつ始めてみましょう。
9月11日発売「昭和40年男」10月号の特集「還暦上等」でも、「水」はボケを防ぐためにたくさん(1日に1.5L)飲むことをおすすめしています。脱水状態になることが、認知症の大きな原因だったと知って、ずいぶんと驚きましたが、昔から言われるように、人の身体の半分以上は水分です。それだけ身体にとって重要だからこその水分量と考えていいでしょう。全身をめぐる血液は、まぎれもなく、ほぼ水分と言っていい「液体」ですから、そういったことからも重要性がわかります。成人の体内水分量は60%ほどで、その60%のうちの10%が失われると生命維持ができなくなるそうです。とにかく朝は、寝ている間に水分を失っていますから、起きてからコップ1杯の水というのは、「命の水」と言っても過言ではないかもしれません。すぐにでも習慣にしたいものです。
それ以外にも、なるべく発酵食品(納豆やぬか漬け、みそ、ヨーグルトなど)を食べる、睡眠時間を確保するなど、運動が苦手でも、他にできることはありますから、チェック項目が5つ以上あった人は、0は無理だけど、3とか2には減らせそうだ、という気持ちで取り組んでみましょう! 私は、水を飲むのが大の苦手で、今まで何度か挫折しました。が、還暦もひたひたと近づいてきて、歳をとるほどに水分が大切だとわかったら、今度こそは「朝コップ1杯の水」を日課にしたいと思います!