明日から10月、今年も残すところあと3ヶ月…東京では日中はまだ暑い日もありますが、徐々に秋本番も近づいてきているなという気配も感じます。季節を感じさせるものには、いろいろありますが、春先の花粉のように、秋も花粉でその季節の到来を感じてしまうという人もいるのではないでしょうか?
春のスギ花粉ほどではありませんが、秋にはブタクサ、ヨモギなどの特有の花粉があります。春はひどいけど秋は平気、逆に春はなんともないけど秋はつらい…、もしくは春秋とも両方つらいという人もいるかもしれませんね。花粉も植物によって出る症状が違い、春のスギ花粉は粒子が比較的大きいため、鼻腔内にとどまりやすく、鼻炎の症状がひどい、という人が多いと思います。一方、秋のブタクサは花粉の粒子が微細なため、気管などに入りやすく、喘息のような症状を起こすことがあるようです。実際、喘息もちの編集部・まつざきは、秋の花粉には春以上に悩まされていました。もともと通年鼻炎ではありますが、喘息の発作は断然秋に引き起こすことが多く、その原因がどうもブタクサにあるようだと知ってからは、気をつけるようにしてきました。ここ数年は、予防薬のおかげで喘息発作を起こすことはほとんどありませんが、やはり原因物質が飛散していることがわかる場合は防ぎたいと思うものです。
花粉予防といえば、真っ先に思い浮かぶのはマスクですが、これご存じですか?ダチョウの抗体マスク! 抗原抗体反応によりウイルス、花粉アレルゲンに瞬時に結合してカットする”ダチョウ抗体フィルター”を組み込んだマスクなんです。といってもなんだかわかりにくいかもしれませんが、無害化されたインフルエンザウイルスをダチョウに注射すると体内で抗体が作られ、繁殖期のメスから生まれた卵にはその抗体が含まれているというのです。卵黄から「抗体」を抽出・精製して、マスクの素材である不織布フィルターに浸透させるという過程を経て、ダチョウの抗体マスクが作られるのです。
そんなマスクを、たまたま知り合いからいただいたのですが、実は未開封(笑)。ここぞという時に使ってみたいと思っています。5枚入りで1,000円ほどするようですから、使い捨てマスクとしては超高級品ですが、花粉アレルギーも予防できて、インフルエンザ予防にも効果絶大ということなら、外に長時間出る、人混みに一日中いるなど、インフルエンザの流行の兆しが見えた時にぜひいかがですか?自分は人よりも、インフルにかかりやすいとか、年に一度必ずかかってしまうという人は、まず鉄壁の予防で迎え討ちましょう! もちろん埃やMP2.5も防ぎますので、特に花粉症でない人でも、空気の悪さが気になる場所では役に立つと思います。
それにしても、植物や動物には、人間が持っていないいろいろなパワーを持っていることにあらためて驚きました。なかなかお会いする機会は少ないダチョウさんですが、その力に感謝ですね。というか、やはりそれを発見した人間もすばらしいです! こうして、我々人間のヘルスケアは日々進化し、守られていますが、こういった情報知ることは、自分自身の予防意識を高めることにも一役買ってくれていると思います。また、花粉症やインフルにかかりやすいなど困っているお知り合いで、ダチョウさんのマスクを知らない方に教えてあげたら喜ばれるかもしれませんね!
少しばかり高価ですから、毎日使うというわけにはいきませんが、なんだかいつも持ち歩いているだけでも安心します(笑)。もったいなくて、使えなくて、今はそんな「お守り」みたいな感じですが、周りでインフル患者が多発した時には活躍してもらうことになるでしょう!