急げ急げ、明日から『昭和40年男』が高くなるぞ。14円の値上げになってしまうから、今日のうちに手に入れてちょうだい。増税が販売期間の途中にかかるから、このように増税分の消費税をいただかなければならなくなってしまったが、次号以降の『昭和40年男』は増税分を飲み込むことにした。つい先日700円から780円に値上げしたばかりで、また上げるのは心苦しく、次号以降も780円で提供させていただく。
販売価格ってのは本当に難しく悩ましい。ちょこちょこ改定できるものじゃないから、悩みに悩んでえいやっと敢行する。それで売り上げが落ちてしまったり、維持できたりに一喜一憂するわけだが、ではその結果は本当に価格のせいだけなのかといえばきっと違う。特集の出来映えだったり、全体の雰囲気だったりするからジャッジが難しいのだ。先日の780円への値上げも、現段階で結果は正確につかめていないものの、大きな影響はなかったようでホッとしている。支持していただいた皆さんに感謝だ。
僕はよく吉野家の牛丼並を基準にして考える。380円であれだけのものが提供できているところで、僕の本は2杯食ってなお20円高い。その分の価値があるのかといつも自問自答しながら、頑張る気持ちにつなげるようにしている。逆に意外な高価格に接すると、ちょっと安心したりする。それがこのカレーだった。期間限定で今日までのラインナップになるココイチの「スパイスカレー THE チキベジ」なるメニューで、店頭に大きく飾られたポップの写真に誘われて、メニューも価格も見ずにオーダーした。「ふむふむ、うまいじゃん」と完食してレジでビックリ。3辛で頼んだ税込み価格はぬぁんと1,015円だとのこと。吉牛の並が約3杯分となると、とても満足できないからあら不思議。まあつまり、せこいっちゅうことですな。そして我思う、この一皿考えると『昭和40年男』は安いぜと。
明日からまた景気が冷え込んでしまうのか、そうでないのか。いろんな価格を提示される日々となりそうだ。ともかく『昭和40年男』は明日より瞬間的に14円の値上げとなってしまうが、次号以降は頑張れるところまでは780円を維持する。増刊も1,280円を据え置きで、もうすぐ発行される『昭和50年男』も定価は780円に決定した。牛丼2杯分以上の満足を目指す!!