S40BOYSの夏はまだまだこれからだぜ!!

愛読書の『ビッグコミックオリジナル』の最新号が、見事に季節を感じさせてくれた。が、この表紙はご担当の村松 誠さんがご病気のため、1995年8月5日号のイラストを中心に再構成しているとのこと。24年前ってどんだけ耐久性がある絵なんだと、改めて驚愕させられた。氏のイラスト起用が去年40周年を迎えたことも素晴らしいことだと思っていたが、こうして24年前のイラストを使って令和の今にバッチリと通用する表紙が書店に並んでいるのだから、雑誌を作っている人間としてもうれしくなってくる。

 

『ビッグコミックオリジナル』の表紙はいつも季節を運んでくれる。それはイラストだけでなく、コピーもセットだ。写真の最新号では“もうツクツク 夏の終点 法師蝉”と来たもんだから、クーっとうなった。今年も確か3日前だった、ついにツクツクボウシの鳴き声を聞いてしまったのだ。ひぐらしとともに初秋を伝える声で、東京ではひぐらしよりもよく聞く声だ。いつもセンチメンタルボーイになる…いや、うそっ、センチメンタルおっさんになる。今年も例年と同じく、人生で最も経験を積んで挑んだ夏が終わる。

 

毎年5月頃から、今年をでっかい夏にするぞと心が燃えてくる。梅雨で少しだけクールダウンして「きたーっ、ギンギラギンの太陽だぜっ」と、7月の梅雨明けは早ければ早いほど燃える。だが気合とは裏腹に仕事に追い回されて、特別な経験はできないままにツクツクボウシの声を聞くことになるのだ。まあ、その仕事こそが特別な夏にしてくれるのだからよしとしよう。今年はこれまで経験したことのない仕事に取り組めて燃焼できたり(またうそっ、まだ途中含む)、今年だと『鈴鹿8耐』が僕の取材史上では最高のレース(残念なミスジャッジがあったが)になったりと、でっかい夏だったと言えるだろう。

 

ツクツクボウシの声が、昨日発売の『ビッグコミックオリジナル』からも聞こえてしまったが、まだまだ今年も夏を引っ張るぞ。若干ながらも涼しくなってきて、熱中症の心配が薄れてこそ夏本番。せめて彼岸までは夏気分を共有しよう!!

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