関東地方もやっと梅雨が明けたと思ったら、日本全国で連日猛暑日が続いています。人の体温は平熱で36.5℃前後ですが、その体温を超えた気温になると、身体が感じる暑さも別次元のものになります。何年か前に、仕事で行った埼玉県のとある街で、37℃超を体験したことがあります。屋外には5分といられないほどの暑さで、コンビニで買ったアイスクリームがまたたく間に解けてしまい、冷たさを味わう暇もなく口へ運ぶあり様でした。2018年までのデータで、日本の最高気温は熊谷で観測された41.1℃! さすがに体験したことはありませんが、冬には雪が降るところもあるというこの国で、夏とはいえ、40℃を超えるというのは、やはり異常なのではと思わざるをえませんね。
夏の猛暑も「毎年のこと…」となると、熱中症対策などは徹底されてきている傾向があります。汗をかいて失ったものを適正に補うドリンクや、塩分補給のための飴、首などに巻きつけるタイプの冷却材や携帯型扇風機、冷感素材の衣服や寝具などなど、暑さをやわらげるためのグッズは年々進化しているようです。そういった、熱中症対策グッズをうまく利用して、まずは日々熱中症にかからないことが夏の健康のための基本です。
暑さによって知らず知らずにダメージが蓄積
テレビなどでも、天気予報の時には必ず「明日も熱中症には十分お気をつけください」などと、これでもかというほど注意を促しています。周りに誰かがいるという環境であれば、万が一具合が悪くなっても助けてもらえますが、一人暮らしの人や、外出先で、助けを得られる環境がないような場合は、本当に注意が必要です。高齢者の場合、暑さを感じにくいということもあって、気が付いた時に倒れているということもありますので、離れて暮らす親が一人暮らしなどの場合は、地域などで見守りができるような環境をととのえてもらうなどの対策も必要になってきますね。
そして、今年54歳の昭和40年男自身も、徐々にシニア世代へと近づいていますので、他人事とは言えません。熱中症にかからないまでも、日々の生活で、紫外線にさらされ、高い気温でエネルギーを奪われ、夜は寝苦しいなど、知らないうちに疲労感や寝不足がたまってしまっているかもしれませんから、なるべくその日の疲れは、その日のうちに解消するように心がけましょう。夏の疲れがたまり、食欲や体力、気力がなくなることを「夏バテ」と言います! とにかく、今の時期をバテずに元気に乗きることを目標に、暑い夏に体調を崩さないように心がけましょう。
水分 ・睡眠 ・栄養補給
この3つが基本であるということは、いまや誰でもご存でしょう。どれかひとつ欠けても夏バテのリスクは高まりますので、わかっていてもいま一度気をつけたいものです。写真の男性のように、せっかく作ってもらったランチのお弁当も、食欲がなくなると食べられなくなって、ますますバテるという悪循環に陥りますので、とにかく夏はビタミやミネラルをたくさん含んだ野菜などを中心に、食欲が増すようなものを積極的に食べましょう!
夏バテに効くという代表的な食べ物といえば、なんといっても「ウナギ」を思い浮かべますが、こってりした感じが苦手という人には、疲労回復に必要なクエン酸たっぷりの「梅干し」、同じくアミノ酸・ビタミンが多く含まれる「甘酒」、などを間食替わりに摂ることをおすすめします。食欲なくても食べられそうな「カレー」はウコンが肝臓の働きを助けてくれますので、夏バテ予防にはおすすめのメニューです。身体に良いと言われる「ネバネバ系」(納豆やオクラ、山芋、モロヘイヤなど)の食材に含まれている粘液糖タンパク質も、疲労回復成分と言われていますので、積極的に食事に取り入れてみてください。
反対に摂りすぎに気をつけたいものはといえば…。のどが渇いたからといっても、糖分の多い清涼飲料水や、カフェインの強すぎるエナジードリンク系は飲みすぎには注意しましょう。疲れると、ついと甘いものが欲しくなるのは仕方ありませんが、500mlもあるような清涼飲料水の中には驚くほど糖分が含まれているものもありますので、どうしても甘いものが飲みたい時は、その量には十分気をつけたいものです。バテても、やせないで逆に太ってしまうという人がたまにいますが、そういう人はおそらく、甘くて冷たいものの過剰摂取が原因です。そんな経験がある人は、水分の取り方に問題ありと考えて、夏の「甘いもの」飲み過ぎには気をつけましょう!
そうは言っても、こう暑いと、かき氷(カップタイプは手軽なので、つい買ってしまいます…)やアイスクリームなどを食べる機会も増えます。 意外と糖分も多いので、せいぜい2日に1個くらいにしようと思うのですが、冷凍庫に買い置きがなくなりそうになると、コンビニに行っては3個、4個と買ってきてしまいます(^-^; かき氷&アイスクリームを食べ(日曜日は2個も食べてしまいました…)、そして、ご飯を食べないという不健康な週末を送ったことを反省しつつ、夏バテしないための生活を心がけることを誓います! 編集部・まつざきのダラけた週末に喝!喝!喝!