昭和60年の夏を振り返る、読者投稿その2!!

月曜の恒例行事、読者の集い『浅草秘密基地』に、四字熟語書家の小倉さんが僕を激励するために書いて持ってきてくれた。どんどん上手くなる筆さばきに、感心させられっぱなしだ。鈴鹿サーキットでは、今日よりテストに入った。明日まで入念なセットアップが続き、金曜が予選で決勝は日曜だ。今年は本当に楽しみな『鈴鹿8耐』で、天候が荒れないことを祈るばかりだ。ベストコンディションでハイレベルな闘いが観たい。

 

さて、今日もタメ年男の昭和60年の8耐観戦記をお送りする。大阪在住の平本 浩さんよりの投稿だ。

 

就職して2年目で、前から気になっていた8耐は資生堂がスポンサーでケニー・ロバーツと平が組むと話題になり、迷うことなく鈴鹿サーキットへと向かいました。あの頃は週休2日ではなく、土曜日の仕事を終えてからの出発でしたが、すでにサーキットの周りは大渋滞で、駐車場も満車。かなり離れたホンダの敷地内が開放され、ようやく停める事が出来ました。

 

ひと寝してから出発。今みたいにネットも無くチケットも現地調達でした。どこもかしこも人・人・人…。しかも勉強不足で、ジーパンにコンバースという街歩きの恰好でサーキットへ暑さで死にそうになりながらの観戦でした。シケインの所なんか満員電車並みの混雑で、落としたタオルが地面に落ちず、人の間を泳いで行くように消えて行きました。

 

レースはドラマティックな展開で、ポールポジションのケニーのマシンにスタートで火が点かず、かなり後方からのスタートになったのにみるみるうちに2位に上がり、平がトップに躍り出ました。親友と「盛り上げる為にワザとかな」と議論したところです。そして誰もがTECH21の優勝を疑わなかったであろうラスト30分で、ゼッケン21がスロー走行。なぜかピットインせずメインストレートのコース上コンクリートの壁に傾けたままリタイヤとなりました。今思えば優勝よりもインパクトがあり、このように語り継がれたらスポンサーとしては大成功だったかもと思える位ドラマティックな8耐でした。

 

ホンダの優勝が決まり、花火を見ながら遠い駐車場までの道のりは、地元の人達が道すがら冷たい麦茶を振舞ってくださったのが今でも忘れられ図、あれは美味しかったなぁ。

 

あの年から自分達は今年で35回目の8耐となります。TECH21の復活、そしてカワサキのワークスチームでの参戦と、昔話に花が咲きそうです。

 

素晴らしいっ、ずっと通っているのですな。もしも僕の姿を見かけたら声をかけてちょうだい(ってわからないですよね、カワサキのブースでトークショーとかやってます)。会えたらうれしいなあ。読者の皆さん、鈴鹿に来てねーっ!!

                                                                                                              

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