発売直後の僕のつぶやきは、大編集後記をお送りしている。今日も巻頭特集についてつぶやくことにする。今回の特集『消えた…俺たちの夏』は硬軟取り混ぜたラインナップで構成した。「なんかチャラいな」とお嘆きの読者さんもいれば、これぞ俺たちの時代の雑誌だと歓喜なさっている方もいる。まあ、何をやってもネガティブを言う輩はいるし、気にしないようにしてないとこんな仕事はやってらんねえぜと、いつも心がけている。おっと、少々愚痴ぽくなっちまったぜ。
チャラく見える特集ながら、このページをじっくりと読んでいただければ印象が異なるはずだ。海を愛した男がサーファーや海と男の本質ってのを語っているのが、ずしっと重い。同じセクションにサーファー文化大全盛の頃を語っているページがあり、これが同居するのが“雑”の一文字を大切にした僕の雑誌づくりであり『昭和40年男』だ。
マイク眞木さんと言えば、まずは何がなくとも『バラが咲いた』で、同世代だったら誰もが知るところだろう。小学生の頃の歌本に入っていて、音楽の授業で歌った記憶がある。物悲しいメロディとシンプルな歌詞がピタリとマッチした昭和の大名曲である。加えて、大ヒットドラマの『ビーチボーイズ』の渋い役を記憶している同世代諸氏も多かろう。読めば、あの役と眞木さん本人がシンクロするはずだ。
今回の特集テーマにとって、ものすごく重要な存在になった2ページである。このページが入ったことで特集のバランスが高みへと登ったことがちょっと鼻高々なのを、「わかるわ〜」と感じ取っていただけたら恐悦至極にござる。