デカイ特集ではなく、
総花的につくろうとした理由にはいくつかある。
まずは昭和40年の男に絞り込んだ雑誌が
通用するのかどうかを試したいというところが大きい。
たとえば、京都で組むとしよう。
「この歳だから楽しめる京都」という切り口だ。
うん、いくらでもアイデアはわいてくる。
でも、京都へのひきで今回の本の売れ行きが左右されることが大きくなる。
仏像でも落語でも、温泉でも料理でも、その題材が勝負になってしまう。
俺は今回、年齢限定としたことが支持されるか否かを試したい。
リスキーだけど、逆に広くしてみるという方法に出た。
それと、俺たちの時代の雑誌といえば情報がてんこ盛りだった。
「それならネットで十分じゃないか」
わかりますよ、それも嫌ってほど議論してきた話。
でもここでもこだわってみたのは、
紙でしか伝わらない熱気をぶち込むことができれば、
きっと届くという根拠のまったくない自信だった。
とにかくこの日、企画は固まった。
あとは自分の世界観をカタチにしていくだけだ。
やるぞー!!
「総花的につくろうとした」
「GORO」が脳裏を横切ります。40年男としては。
賛成です。
賛成しながら、僕もドキドキしていますよ。