Hot・Dog PRESSがエロいぜ!!

編集部には宝物がたくさんあって、ついつい時間を奪われてしまうことがある。それにしてもこいつはエロい。男性情報誌という仮面をつけたエロ本である。そして、このマグマのようなエネルギーを感じる誌面構成にうっとりさせられる。タイトルもよく練られていて、約35年前の雑誌ながら今見ても勉強になる部分が多々ある。

 

バイクとクルマが男の武器だったことが、記事から見て取れるのがいい。35年の月日でその地位はすっかりと落ちてしまったのが残念である。特にクルマ企画は冴え渡っていて、女の子と過ごす15ヶ条が綴られている。上級者マニュアルと名乗っているまんま、かなりレベルの高い内容になっていて、リクライニングは70度とか、シートはレカロを選べとか、実に細かい。そして雨の日はドライブデートの狙い目だと伝授している。雨のベールに包まれた車内は、ムードに弱い女の子がイチコロだと説く。ホントかと思うのだが、ワイパーのリズムに催眠効果があり、それに合わせて愛を囁けと記事は大真面目に続けているのだ。なんだか読んでるこっちが照れ臭くなるような内容である。

 

本文の文字が小さくて『昭和40年男』のキャプションと呼ぶ写真解説の文字とほぼ同サイズだ。写真も小さいのがこれでもかっと入っていて、当時は写真を分解と言ってその専門家に託されていたから、1冊あたりの経費が半端でなかっただろう。その分広告も多くて、1冊のビジネスサイズがでかいことがうかがえる。

 

2人のためのデータベース30では、裏ビデオを2人で観ろと堂々と提案している。何も恐れない本づくりが楽しい。おおらかな世の中だったな。どこぞのプロ野球チームの応援ソングでお前を封印する現代は、いったいどこに向かっているのだろう。自由な表現が当たり前だったこの頃より明らかに後退して、白痴化しているように思えてならない。まっ、当時のHot・Dog PRESSへの大人たちの批判も、同じようなものだったかもしれんがね。

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2件のコメント

  1. 創刊号からせっせと集めてたのに、ある日知らない間に古紙回収に出された時には、軽く殺意を覚えました(苦笑)

    • あるあるですね。ある日のこと、GOROのグラビアを桂木文ちゃんと石野真子ちゃんがそれぞれ務めた宝物がなくなっていました。

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