クイーン、エアロスミス、レッド・ツェッペリンの共通点!?

音楽を貪るように聴いていた若い頃のこと。アルバムごとにバンドっては成長するのだなと肌で感じていた。ファーストアルバムには爆発するようなエネルギーが込められていて、リリースを続けて4作目で花開くというか1つの完成を見るというのを、僕は“偉大なるバンド4作目の奇跡”と名付けていた。それは、ガキの頃なのに全アルバムを所有するほど惚れ込んだ、3つのバンドに共通していた。

 

タイトルした通り、クイーンとエアロスミスとレッド・ツェッペリンだ。ツェッペリンに関しては頭の4作のどれも最高傑作と言ってよく、この議論はファンにとって楽しみでもある。が、完成として論じれば『天国への階段』を収録した4作目がやはりその域に至っていることは、きっと同意いただけるだろう。

 

ファーストの荒々しさではエアロが楽しい。まるでうちの創刊号のようだ(笑)。荒っぽいけど後に続くエアロらしさはすべて詰まっていて、セカンドも延長線上だ。サードでグーンとステップアップしたかと思ったら、さらにすげー進化を見せたのが『ロックス』だった。タイトルもエアロの最高傑作を名乗るのにふさわしく、いつ聞いてもど頭の『バック・イン・ザ・サドル』には震える。

 

クイーンはそこそこのファーストに対して、最高傑作に挙げるファンが多い(僕も)セカンドまでが1つのスタイルだ。続いて『キラークイーン』を含むサードがその後のクイーンへの橋渡しになって、そしてご周知のとおり『ボヘミアン・ラプソディ』を含む『オペラ座の夜』につながるのだ。ねっ、見事なまでの4作目トリオでしょ。それぞれの人気もスタイルも完全に確立させたたアルバムであり、ロック界に燦然と輝く傑作だ。

 

最高傑作を常に作ろうという姿勢が、こうした奇跡につながることは言うまでもなく、自分自身の仕事でもこの奇跡は常に意識するようにしている。さて、次号は最高傑作となるのか。彼らミュージシャンと違って、僕らはどちらかといえば芸人だと思っている。傑作は名乗るのではなく評価されるものだ。そして、僕自身が傑作だなと思う本が、実は成績が悪かったりすることがよくある。好きと売れるはかならずしも一致しないのだ、ってダメじゃん!! 

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1件のコメント

  1. この3つのバンドは、ロック好きな「40年男」も聴いてきたのは間違いないけど、どちらかと言えば「40年男」よりも上の世代が中心かと思われます。
    「40年男」がリアルタイムで聴いてきた洋楽ロックとなれば、やはりヴァンヘイレンやジャーニー、LAメタルと呼ばれるジャンルなどでは。

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