2月に受けた健康診断結果を忠実に守り、先日「3ヶ月後の再検査」(血液の)を受けてきました!持病の喘息の薬を月に一度もらいに行っているので、そのついでといえばついでなんですが…。なので結果を聞くのも1ヶ月後、2月にひっかかった悪玉コレステロール(LDL)と肝機能値(AST・ALT)は果たして下がっているのでしょうか? ちょっとドキドキです…一応自分なりに改善の努力はしたつもりなんですが…。結果報告は7月の初旬を予定しておりますので、今しばらくお待ち下さい。そして皆さんも、健康診断の結果「要再検査」と言われたなら、なるべくスルーしないことをおすすめします。何かの数値が多少悪くても「大丈夫だろう」という根拠のない自信をもつのはやめましょう!
血液検査でわかる項目の中には、昭和40年男世代なら、血圧、内臓脂肪と並んで数値が気になる「血糖値」や「尿酸値」など、代謝系に関わる項目があります。特に血糖値は、高い=糖尿病という直接的にイメージできる恐ろしい病気があるため、気にしている人も多いと思いますが、どうして血糖値が上がるのか?どうすれば下げられるのか?具体的にどんなことをすればいいのか?きちんと対策ができている人は意外と少ないのではないでしょうか。
まずは、自分の血糖値が本当に高いのか、どのくらい高いのかを正しく知ることが先決ですが、皆さんはちゃんと把握していますか?
LDL=悪玉コレステロール、TG=中性脂肪、HbA1cって?
HbA1cは健康診断などで行われる血液検査でもわかる代謝機能系項目のひとつです。食事のとり方や運動によって一日のうちでも上下してしまう血糖値に比べ、HbA1cは過去1~2ヶ月間の血糖値の平均的な状態を示す値なので、より信頼性の高い数値だと言われています。この値が5.6%以上だと、この先糖尿病になる危険性があるということなので、一時的な血糖値だけでなくHbA1cの値をきちんと把握しておくことが大切です。場合によっては検査の対象項目に含まれていない場合もありますから、個人で検査を受ける際には事前にHbA1c値についても検査してほしいことを伝えておくのがいいかもしれません。
その結果、残念ながら血糖値、HbA1c値が高いことが判明したならば、おわかりかと思いますが、まず気をつけなければいけないのが食事です。血糖値コントロールの基本は「正しい食事」であるということを忘れないようにしましょう。普段血糖値の高くない健康な人でも、食事をした後は誰でも血糖値はゆるやかに上昇するものです。ただ、健康な人の場合は食後2時間ほどで正常に戻りますし、その上下は緩やかなものです。対して、そもそも血糖値が高い人は、食後は急激に上がりその後急激に下がる「血糖値スパイク」が起きやすく心臓病などの合併症を引き起こすこともあると言われています。食後2時間経っても正常の値に戻ることがないのは、インスリンの分泌不足や機能低下に陥っているからにほかなりません。これにより血糖値が高くなりすぎると腎臓が再吸収しきれなくなって尿に糖が排泄されてしまい、「糖尿病」になってしまうというわけです。
ご存じのように、一度糖尿病になってしまうと、完治は難しいと言われていますので、「血糖値ちょっと高め」のうちにきちんとした食生活を心がけて正常値に戻す努力を怠らないようにしたいところです。そのポイントをまとめてみました。
・甘いもの、ご飯、パン、麺類などの糖質に偏らないように
・脂肪を控えてたんぱく質の豊富な食品をしっかり摂取する
・食べる順番に気をつける。ベジファーストでまずは野菜から
・よく噛んで、ゆっくり食べる
・食事は抜かないで、夕食は早めに食べるようにする
・間食は血糖値を上げにくいものをかしこく取り入れる
・食後に軽い運動をする
などなど…。どれも特別難しいものはないように思います。昭和40年男世代だと、「夕食は早めに食べる」というのが意外と難しいことかもしれませんが、他の項目なら自分の意志ですぐにでも実行できそうです。葉物野菜、タマネギ、オクラ、ブロッコリー、納豆、オリーブオイル、海藻類に青魚! 今さら言うこともないほど有名な、血糖値対策のために摂取したい食品たちを積極的に取り入れましょう。
ちなみに血糖値はひたすら低ければいいのかというと、そうでもありません。70mg/dL未満(基準値は70~99)になると動悸、頭痛、手足の震え、意識障害などを引き起こし、重症の場合は命にかかわることもありますから、普段高い人が食後に急激に上昇した後、急激に下がる場合にも注意が必要です。
血糖値に限らず、自分は何の値が基準値より高い(あるいは低い)のかを自覚して、改善するべく食生活を意識することで、将来なるかもしない病気を回避できるかもしれません。令和の目標のひとつに、前回悪かった健康診断結果を次回までに改善する!というのはいかがですか?