今日も最新号のご紹介、大編集後記といかせていただく。僕が大好きな連載企画『ガツンとひと言。兄貴の説教』に小西康陽さんに登場いただけた。表紙にもその名前を入れてあるが、小西さんを愛する方々はウルトラの母の表紙に、彼の名前が刻まれていることにきっと違和感を感じていることだろう。スマートでエレガント、知的とページで彼を紹介しているように、センスの塊のような方だ。
「兄貴という呼び方も、説教も僕のガラじゃない」と語った小西さんが、ガサツな僕の作る本に登場してくれたのだからうれしいったらない。ご覧いただいている写真のページのたたずまいも、僕とは真逆のかっこよさだ。こんな男には絶対なれないだろうという諦めと、憧れが同居する。
巻頭特集はいつもフルパワーで駆け抜ける。しつこく、熱く、ネバネバしてページばかりが並ぶ。それが終わった後は広告や1・2ページの連載で毒抜きをするのだ。そして、さあ行くぜというところで何を持ってくるのかを、いつも時間をかけて吟味する僕だ。この設計図を組む作業が、編集長に最も大切な部分だと考えている。そして今回、雑誌の流れを左右する場所に自信を持って小西さんを起用したのだ、フッフッフ。
出てくる言葉の数々に、彼の姿がピタリとシンクロする。小西さんをあまりご存じでない方は、そんな風に楽しんでみてほしい。そして、きっと興味津々で彼の作品にふれたくなることだろう。オススメのページである。