昭和64年か平成元年か、揺れる男心。

奇数月の11日発売の『昭和40年男』にとって、年末進行とゴールデンウィーク進行は毎度ヒーコラ言いながら作業をして、暦に向かって何度もバカヤローと叫ぶ。今年のゴールデンウィークは噂の10連休とやらで、例年にも増して〆切が繰り上がり地獄を見た編集部だ。しかも今回の特集はかなりチャレンジングな構成にした。先ほど編集部を招集してお疲れさんをしたところ、今回の作戦〇〇は、もう2度とやめてほしいと松崎が言う。スーパー編集女子の小平に向かって「そんなことないよな、またできるよな」と投げかけたところ、首を横に振った。我が編集部に加入して約1年半になり、これまでどんな無理難題も引き受けてきたのに、そんな彼女を初めて見た。と、それほど複雑な作戦〇〇を使った巻頭特集で、こちらについては後日またつぶやくことにする。衝撃的な表紙とテーマは6日大安に発表させていただく予定だ。

 

さて、写真は表紙の色校正と呼ばれる試し刷りだ。悩みに悩み抜いたこの部分を見てくれ。連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』は、俺たち世代が幼少から大人の階段を上った昭和46年から63年の1年を切り取りながら、もうすでに3往復が完了しそうなところまで来ている。昭和63年までとしたのは、俺たちにとって昭和のキラキラ感と平成は異なるとの判断だ。が、昭和64年はあった。わずか7日間だがあった。今回の改元に乗っかって、今がチャンスとこの連載が始まって以来初となる昭和64年に踏み込んだのである。特集内では双方を併記した。では表紙はどうするかと散々悩んだのである。

 

『昭和40年男』の表紙は、特集を象徴する画像とタイトルでバシッと決めることにしている。そしてロゴ上には特集以外のキーワードを並べるのだ。ここに当初、昭和64年として印刷所に入れた。悩みながらも決定して色確認の試し刷りを待った。そしてこれが出てくるとまた心が揺れまくった。こうして赤字を入れてもまだ迷っていた昨日の僕だ。さあ、僕は結局どちらで発行することにしたでしょう? それは後日の発表を待たれよ!!

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