東北出張中の秋田で、素敵なショップを見つけた。懐かしの昭和の品がこれでもかっと店内にある。多くに値札がつけられている楽しいショップで、編集部用に何か手に入れようと物色していると、どうも店員さんが僕をジロジロ見る。やがて店員さんの1人が「今日は営業日じゃないんです」とのこと。たまたま店内への納品物があって開いているところに、ズケズケと入ってしまったのだ。「ああ、それは申し訳ないです」と恥ずかしい思いをした。残念ながらおみやげ購入には至らなかった。
パッと見た感じ、ほとんどが昭和グッズである。最近、テレビをつけると平成を振り返る番組なんかをよく見かけるが、僕はさほど魅力を感じない。ああ、あったねという程度で昭和モノに比べて熱くならないのは『昭和40年男』編集長だからというわけではあるまい。このサイトを見てくださっているみなさんにも、そう感じている方が多いのではなかろうか。
もっとも多感な時期を過ごした昭和の後半は、キラキラしたモノやコンテンツであふれていた。それに育てられた感謝の気持ちが大きい。誰もがみんな豊かで幸せだった時代でない。貧しさもまだまだ残っていたが、前だけを信じて歩む元気があった。
令和になり今の平成フィーバーが落ち着いた後、昭和がますます輝く気がする。するとこの『レトロ博物館』に並ぶ品々が一段値上がりになるかもしれない。その前提は、令和の日本が明るくなければならない。そのためにもう一踏ん張り、俺たちは日本のお役に立てるように走ろうじゃないか。