発売からもう2週間近くが経ち、そろそろ最新号PRの大編集後記も今号の最後にしよう。今宵は、表紙と並んで重い作業としてのしかかる、ご覧の特集トビラについて解説させていただく。
雑誌ジャンキーの自分自身が雑誌を買うパターンはいくつかあって、その中で最も多いのが表紙にビビっときてトビラを見るパターンだ。ここまでで「うん、いいね」となるとほぼ7割レジに行く気になる。さらにパラパラと特集ページをめくって、ググッとくるタイトルや写真を見つけるとほぼレジ行きが決定だ。そんな自分のようなやつを捕まえようとするから、まず表紙は練りに練る。とはいえそこには予算やイメージするビジュアルの有無などの制約もあり、なかなかシビれる作業である。今回の表紙はまさにイメージ通りに出来た。が、実はここに至るまでにも紆余曲折はあったのだ。
表紙を印刷所に渡す日までもう1週間を切っていたタイミングで、ほぼOKをもらっていたビジュアルの使用がNGとなった。そこから「うぎゃーっ」と騒ぎが始まり、なんとかここに落ち着いたのだ。そして完成してみると、当初イメージしていたものよりグーンとよくなった。これだから雑誌作りってのはたまらん。
そして続けてトビラにかかった。普段見開きで作るトビラページを、今回は表紙と呼応させようと1ページにした。そして完成したのがコイツである。特集を解説する文章(リード)もキマって、いい仕掛けができたと自負している。と、そんな苦労とアイデアをつぎ込んだ最新号をまだ手に取っていない人はいないだろうな。きっといないよね。おーい、読んでくれたかーい?