なんじゃこりゃー? 〜大編集後記。

 

ご覧のように、特集のテーマに沿った音楽コーナーを作ることが多い。ジャケ写ってのは時代を映し出すし、特集内に入っているとちょっとした変化が演出できるのも好きだ。てなわけで、今回の特集『デジタル大革命』にちなんで『テクノ歌謡ジャケ EXPO30』というページを作った。これがすごい。

 

「あのさあ、自分とこで作ったページなのに知ってる曲がほとんどないって初めてだよ」と、締め切り間際の編集部に語りかけた僕だ。かろうじてほとんどと言えたのは『ディスコ・スペース・インベーダー』のみ記憶に残っていたから。他の29枚はまったく知らないのだからすごい。

 

作り手も歌い手も本気でヒットを信じていたのだろう。が、そう思えないほどなんちゃってに見えるからおかしい。ビューティペアのマキ上田さんがソロで出した『インベーダーWALK』を知っている同世代諸氏が何人いるだろう。同じく、太田裕美さんがこんな雰囲気になった時代があったことを記憶している同世代諸氏はいるだろうか? よくぞここまで不思議ソングを集めたものよ。さすが『昭和40年男』だな。

 

この見開きの前ページでもテクノに触れていて、メイン写真はポール・マッカートニーだ。70年代後半には多くの海外ミュージシャンがこぞってディスコサウンドを取り入れたが、その後すぐにテクノへと動いた大物も多かった。洋楽シーンは、肥大化しながらグチャグチャになっていたなんでもありの時代だ。そしてこのページには邦楽の名曲たちも紹介されている。朝のバラエティ『おはようスタジオ』、通称『おはスタ』の志賀ちゃんが熱唱(!?)した『おんどピコピコ』が入っているのは、自分のところながら拍手喝采である。皆さんはご存知か? 僕は大好きだったよ。ともかく、邦楽も洋楽も無節操で面白い時代だった空気を、しっかりと感じることができるはず。さあ皆の衆、書店へと走れ!!

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4件のコメント

  1. 最新号、珍しく(^^;)、
    うちのオクサマが食いついてます。

    • どこが食いつきポイントなのかが知りたいです。ぜひ、ご教授を!!

  2. 父親がマキ上田さんのソロデビューに関わっていたのでよく覚えています。
    我が家には大量の「インベーダーWALK」レコードがありました(笑)

    • へーっ、あのデビューにですか。珍らしいページと貴重な体験が合わさりましたね。

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