昨日の雪は結局騒ぎ過ぎに終わり、朝は積もっていなかった。暗いうちに家を出て着いたここは大磯ロングビーチだ。俺たち世代には懐かしい芸能人水泳大会の舞台になり、ポロリしてくれた場所だな。今日はここが僕の仕事場で、極寒である。どれだけのライダーが来てくれるのか期待でワクワクしながら今こうしてつぶやいているところだ。
1998年の4月19日にスタートした『カワサキコーヒーブレイクミーティング』が、まさかここまで続くとは当初は想像していなかった。そしてもっと不思議なのは1度も休むことなくステージに上がり、じゃんけん大会を仕切っていることだ(笑)。しゃべる以上は少しでも来場者に楽しんでいただこうと奮闘を続けてきた。それが、他のバイクスイベントでもMCの仕事を仰せつかることに繋がっているのだから人生ってのはわからないものだ。
会場にはすでにライダーが詰めかけている。今ここを目指しているライダーも多くいることだろう。この極寒の中で、今年1発目となる『カワサキコーヒーブレイクミーティング』に参加していただけるモチベーションは、ズバリシンパシーだろう。ライダーってのはマイノリティな存在だ。その中でカワサキを愛するという想いを共有するというのは、随分と高いハードルを超えたうえでの仲間である。そこを突いて、僕は『カワサキバイクマガジン』というカワサキ専門の雑誌が成立するのではないかと企てた。奔走を続け、当時ではウソのような存在の雑誌が生まれ、その読者ミーティングを開催したことがこのイベントの始まりにつながったのだ。いくつもの奇跡の上に成り立ったイベントは、今やバイクイベントの中では唯一無二の存在だ。
さあ、そろそろ現場に戻ってライダーの皆さん達とコミュニケーションを楽しむことにする。イベントでのトークのスタートは10時だ。急げ、みなさん。