自分でつくっている雑誌ながら、男の生き様をこれほど示してくれる雑誌があるだろうか。なんて自画自賛し過ぎな僕だが、とくに今回は巻頭特集でつらい男たちのさまざまな生き様を綴った。そして野球人にまつわる連載企画『追憶のボール』では男の中の男、村田兆治さんの登場だ。これで決まりさっ!!
引退すると体型が崩れる野球選手は多い。だがその真逆にいる、まるで現役時代をそのまま人生に持ち込んでいるようなストイックな方もいる。村田兆治さんはまさにそれで、引退後の投球を目にする度に男とはこうありたいと惚れ惚れしつつ、自分のだらしなさに喝を入れたりする。今回の記事は、そんな村田さんにますます惚れてしまった。
僕のつぶやきでは繰り返しになってしまうが、最新号の特集『男はつらいよ』は俺たちが学んだ男や生きた時代において習得した男道を取り戻して、今一度輝きを取り戻そうと言う意図が込められている。粋でいなせでやせ我慢を貫くことが、まるで損な生きかたのようになってしまった現代に、小さな槍でもいいから立ち向かっていこうとつくり込んだ。その特集の外にある連載企画でこうしたすげえ男のすげえ生き様までが詰まっていることで、特集をさらに高めてくれた。記事の締めの言葉なんざ、壁に貼って毎日眺めたいほどだ。
と、その言葉をここで紹介はできない。だってね、まだ発売したばかりだもの。こうして姑息に売ろうとする僕こそ、やせ我慢が足りないな(笑)。