12月26日の街が好きだ。昨日までのクリスマスムードを一気にお正月の雰囲気に変える。早朝出社となった我が団地のエントランスに飾られたツリーはまだライトが付いていて、なんとなく恥ずかしがっているように見えた。今日の9時より撤収作業とのことで、ここ1ヶ月近く激務からの帰宅を暖かく迎え入れてくれていたツリーもこれで見納めだ。昨日に続きこれまた平成最後で、次に見るときには新しい元号で迎える初のクリスマスということになる。
今日家に帰ると(帰れればだが)松飾りに変わっているのだ。街のアチコチもそう。深夜から入れ替え作業に張り切って、今頃打ち上げているなんて方もいることだろう。ホテルなんかは鮮やかに様変わりさせる。洋のビッグイベントから180度転換して和になるそのエッジが今日なのだ。
年越しってのはいろんな感情を連れてくる。後悔や無念があるものの、それらが来年に向けての新たな目標だったり決意へと変えてくれる。まるでクリスマスが新年の準備に変わるがごとく、鮮やかに変わっていく。ただこっちは1日でスパッといくわけでなく時間は少々かかる。今日はそろそろネガティブが完全に抜けてきたところだ。そして、昭和の伝説の音楽番組『メリークリスマスショー』で出演者が合唱した『キッシン・クリスマス(作曲桑田さん、作詞ユーミン!!)』のサビにある、“今年の出来事がすべて好きになる”のだ。
大好きなシンガーのシオンさんは、『12月』という曲で、“なにかやり残したような柔らかな後悔をする”と歌っている。うーむ、まさにそんな気分で12月26日になるとこの2曲のこのフレーズがやけにまぶしくなる。とまあ、まだまだ山積みの仕事に追われているのが実際なのだが、気持ちだけは少しずつ12月らしく落ち着かせてやりたい。