東京・お台場の日本科学未来館で、2019年6月7日(金)~11月4日(月・祝)の期間に、企画展 「マンモス展」が開催されることが決定した。 近年、永久凍土で発掘された冷凍標本が“世界初”展示。マンモスの来日だ! この機会に、 史上最大規模の冷凍標本展示をぜひ見に行こう!
近年、約1万年前に絶滅したと言われている大型哺乳類のマンモスが、地球温暖化の影響で、ロシア連邦サハ共和国の永久凍土から次々と発掘されている。掘り出されたマンモスは、通常の化石などと違い、冷凍状態で出土するため、非常に生々しいのが特徴だという。
日本では、冷凍マンモスの頭部(ユカギルマンモス)が2005年に開催された「愛・地球博」で初めて公開され、大フィーバーを巻き起こした。2006年には、未来館をはじめ全国各地でも公開されたが、本展ではそのユカギルマンモスのほか、近年新しく発掘された数々の古生物の冷凍標本が世界で初めて展示される。
冷凍状態のマンモスが発掘されはじめてから現在までに、マンモスに関する研究は進歩し続けている。近年では、かつてなかったほど遺伝情報の保存状態がよい細胞サンプルが発見されているそうだ。こうした細胞をもとに先端バイオテクノロジーを用いれば、マンモスの復活に向けて大きな進展が期待できると言われている。日本では、近畿大学がその先進的な取り組みを行っている。
その一方で、絶滅種の復活については、倫理的な問題や生態系への影響などの課題も存在し、そうした課題と向き合いながら、最先端の生命科学のあり方についても考えていかなければならない。本展は、マンモスをはじめとしたさまざまな生き物の貴重な標本を通して、マンモスの生態や当時の自然環境に迫るほか、古生物を取り巻く先端の生命科学研究についても紹介する企画展となっているから、ぜひとも出かけてみてはいかがだろうか。
【開催概要】
企画展「マンモス展」
◇会期:2019年6月7日(金)~11月4日(月・祝)
◇会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン(所在地:〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6)
◇休館日:火曜日(ただし、7/23、7/30、8/6、8/13、8/20、8/27、10/22は開館)
◇主催:日本科学未来館、フジテレビジョン
◇協力:近畿大学生物理工学部、野尻湖ナウマンゾウ博物館 他
◇一般からのお問い合わせ先:TEL:03-3570-9151 / FAX:03-3570-9150(日本科学未来館)
※福岡・名古屋・大阪にて 巡回展開催決定!
はるか昔に絶滅したマンモスだが、地球温暖化の影響でこのような形で現代に姿を現すことになろうとは、思ってもいなかっただろう。そんなマンモス、昭和40年男世代にとっては「はじめ人間ギャートルズ」の世界の話だ(笑)。復活させるかどうかというのは、いろいろと問題も多いと思うが、1万年前の冷凍状態というのは、それだけでとても興味深いものがある。保存状態を維持するだけでも相当大変そうな気がするが、巨大な冷凍マンモスをどうやって運んでくるのだろうと気になったりもする(笑)。とにもかくにも、なかなかお目にかかる機会は少ないと思うから、ぜひ見に行ってみたい!