株式会社マイナビは、直近3年間で中途採用の募集実績のある企業を対象とした「ミドルシニア採用企業レポート」の結果を発表した(回答数:2,665社)。なお、本調査は今回が初めてで、ミドルシニア層は「40代以上」と定義している。
「ミドルシニア採用企業レポート」主なトピック
■ (ミドルシニア層の採用状況)40代に対する採用意欲が高く、従業員規模に比例して高まる結果に
直近3年間で中途採用を行った企業において、正社員を採用した実績がある年代は、30代が74.4%で最も高い結果となった。一方、40代正社員も52.6%の企業が採用しており、20代の57.8%とほぼ変わらない結果となった。また、従業員規模が大きくなるほど割合が高まり、300人以上の企業では58.0%に達した。
■ (ミドルシニア層の採用理由)各世代で「豊富な経験」が求められ、「年齢は関係ない」という理由が上位にミドルシニア層を採用した理由は、40代・50代・60代以上のすべての年代で1位が「豊富な経験」となった。また、2位に「年齢は関係ない」という理由があがっており、企業側は年齢を問わず、各世代共通して経験豊富な労働力を求めていることが分かる。
<参考グラフ>
Q.直近3年間に中途採用した年代別の採用状況(複数回答)
Q. 直近3年間に40代以上の世代を採用した理由(複数回答)
2,665社という数の企業に対する調査をもとに発表された、中途採用に関する非常に興味深いレポートである。若い世代の人材不足が問題となって久しいが、この数字をみると、まさに現実のものということが実感できる。ミドルシニアと呼ばれる40代以上の世代を中途採用している企業が実に多いのだ。そしてなんと、その理由の1位「豊富な経験」では、40代以上に50代のほうが高いパーセンテージを示している。今年53歳の昭和40年男世代でも、転職できる可能性が意外と高いということになるのではないだろうか。
人生100年と言われる時代になって、高齢化も大きな社会問題になっているが、健康でさえあれば60歳を過ぎてもまだまだ働けるというということは、大きな励みになると言えよう。50代で早期退職して、第2の人生を考えた時、ゆとりがあって、やり甲斐のある仕事に出会えれば充実した老後が迎えられるはず。50代で転職なんて…とあきらめるなかれ! このレポート結果には大いに勇気づけられる!
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【マイナビ「ミドルシニア採用企業レポート」概要】
○調査方法/ インターネット調査
○調査期間/ 2018年9月28日(金)~2018年10月11日(木)
○調査対象/直近3年以内に中途採用の募集をしていた企業(2,665社)の中途採用担当者
(うち、ミドルシニア採用企業:全体1,820社)
※調査結果の詳細は中途採用サポネット(https://careerlab.tenshoku.mynavi.jp/)で公開
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