世界最大級の総合旅行サイト・エクスペディアの日本語サイト、エクスペディア・ジャパンが、「昭和対平成の海外旅行調査」を実施した。20代を昭和で過ごした「昭和世代」 の50代と、平成に生まれ育った「平成世代」の20代を対象に調査し、各々が20代の頃の旅行を比較することで、昭和から平成にかけて、海外旅行事情がどのように変化したのかが明らかになった。
平成にかけてアジアが躍進!一方、昭和も平成も憧れの旅行先は「ハワイ」
「20代の時の友達との旅行先」について聞いたところ、20代を平成で過ごしている平成世代のうち44%が「台湾やソウルなどのアジア」と回答したのに対し、50代以上の昭和世代では、「ハワイ」(35%)、「グアムやサイパン」(33%)と続き、「台湾やソウルなどのアジア」と答えた人はわずか2割未満。今では日本における人気海外旅行先ランキングの上位を占める台湾や韓国ですが、平成になって躍進した旅行先という結果に。
しかし、「ハネムーンの行き先といえば?」「憧れの旅行先といえば?」という設問に対しては、昭和世代も平成世代も変わらず「ハワイ」が一位。今も昔も変わらず、ハワイが不動の人気であることがわかった。
平成世代の半数以上が10代までに海外旅行を経験!旅行の企画も20代で
「はじめての海外旅行は何歳のときでしたか?」という質問では、平成世代では半数以上が10代を終えるまでに海外旅行を経験している。また、「はじめて自ら企画して海外旅行をした年齢」について聞くと、平成世代では20代前半までにが8割を占めるなど、平成世代では、若くから海外旅行に慣れており、自ら旅行企画もしているという結果になった。
平成世代は海外での一人旅にも抵抗なし!
「20代のときに海外旅行に求めていたものは?」という質問では、昭和世代は「グループ旅(82%)」と、圧倒的にグループ旅を求めていた人が多かったのに対し、平成世代では「一人旅」を求めている人が35%と、一人旅にも抵抗がない人が多いという結果に。はじめて海外旅行をした年齢や、はじめて自ら企画して海外旅行をした年齢からも分かるように、今の平成世代は幼い頃から海外旅行を経験している人が多く、一人で海外旅行をすることにも抵抗がないようだ
一方で、海外旅行に求めている要素は「冒険」よりも「癒やし」であったり、「知らない人との出会い」よりも「一緒に行く人との親睦」など、昭和と平成で変わらないものも多い。
20代で「冒険」を求めた人の方が高年収!昭和世代に見習う成功術
「20代のときに海外旅行に求めていたものは冒険?癒し?」という質問に対する昭和世代の回答を年収別で見たところ、現在の年収が900万円以上の人の約6割が「冒険」と回答。全体的には「癒し」を求める人が多いものの、若いうちに視野を広めるべく冒険しておくことが、未来の成功に繋がっているようだ。
こんなに違う!昭和・平成世代の持ち物と予約方法!
「海外旅行の必需品」についての質問では、昭和と平成では持ち物に大きな差が出る結果に。また「海外旅行をする際の予約方法」でも、昭和から平成にかけて、店舗予約からネット予約に推移していることが結果に表れている。
■アンケート概要
サンプル数: 計400名
調査対象: 20代~50代の海外旅行に行ったことのある男女
調査期間: 2018年10月26~29日
調査方法: インターネットリサーチ
※本調査では小数点第1位で四捨五入しているため、足し上げても合計数値が100%とならない場合がある。
まさに昭和40年男世代とその子供世代の比較とも言えるアンケート結果がおもしろい! 実際の旅行先には多少の違いがあっても、憧れの旅行先の3位までが全く同じというのが興味深い。海外に対する憧れやイメージは、育った時代が違っても変わらないというわけだ。一方、最も時代を象徴しているのが「旅行の必需品」。スマートフォンがあれば、ガイドブックや地図もなくてもとりあえず大丈夫になった時代、SNSなどで旅行先の情報をアップしたりとやはりスマートフォンは欠かせない存在だということが顕著に表れている。昭和世代にとっては、当時はないものだから、選択にないのはあたりまえ、ただ「インスタントカメラ」という回答は50代ならではの回答かも? まさに「写ルンです」世代だ!
年末年始、海外旅行に行く人は年々増えている。今や海外旅行は特別なものではなくなったが、いくつになっても「旅」はいい!特に海外は日常から「脱出」する最高の手段だ!便利な時代になったが、旅は究極のアナログ体験、スマホに頼らずガイドブックを握りしめて行くという原点回帰も楽しいのではないだろうか?