なんだかスゲ〜評判がいいクイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観ただろうか? 僕はまだでなんとか時間を融通したいところだ。
同世代諸氏にとってクイーンとの接触はいつだっただろう。僕は中1の冬の『バイシクルレース』がリアルタイムのヒットだった。その暮れに『ダイヤトーン・ポップス・ベストテン』の年間チャートに『伝説のチャンピオン』と『イッツ・レイト』がランクインして、番組を丸ごと録ったテープを聴きまくった。年が明けて1979年1月5日に、お年玉で人生初のアルバム『ジャズ』を買った。針を落とした直後に耳を突いた『ムスターファ』の衝撃は今も忘れない。以来、『ザ・ゲーム』と『フラッシュゴードン』は発売日に手に入れるほどの入れ込みようだった。
高1の初めくらいまで熱を上げていて、その約3年間で『ジャズ』以前のアルバムは全て揃え、長いことマイベストバンドに君臨した。が、自分でも信じられないくらい冷めてしまった。シンプルなロックやR&B、ブルースなんかにハマればハマるほど、きらびやかなクイーンサウンドに嫌悪感を持ったハイティーンだった。若さってのは愚かなもので、やがて自然と懐かしみを持って聴けるようになった。
入れ込んでいた時期に僕が最も好きだったアルバムこそ『クイーン2』で今も僕にとってベストアルバムだ。このB面は圧巻で初期の変態な音作りが存分に楽しめる。アルバム1枚でベストを挙げろと言われれば『オペラ座の夜』と甲乙つけ難いが、面単位でいくと圧倒的に『クイーン2』のB面が好きだ。曲と曲の切れ目がないまま続いていくから、初めて聴いた時はどれがどの曲だかわからなかった。さらに、ベストソングを挙げろと言われればこのB面の繋がった5曲の2〜4曲目までだ。
と、ちょっと同世代諸氏とは異なるクイーン感かもしれない。ともあれ、その狂気を後押してくれたのは雑誌『ミュージック・ライフ』であり、僕が愛読し始めた中1冬当時の編集長だった東郷かおる子さんである。今振り返れば、あそこまで熱中させてくれたことに感謝しかない。うん、やはりなんとしても観に行くぞー!!
クイーン!!私が初めて洋楽のアルバムを買ったのは何を隠そうザ・ゲームでした!このアルバムは当時熱烈なファンからは賛否両論だった気がしますが私は熱烈に愛しておりました。正に熱愛状態でした!今でもこのアルバムが大好きです。ちなみに一番好きな曲はセイルアウェイスイートシスターでした。