うちの会社が出版事業に踏み切ったのは、2000年の春ことだった。それまでも雑誌にまつわる仕事はしていたし、2ブランドのバイク雑誌を成功させていた。が、これは取引のあった出版社からの発行で、うちはプロダクション扱いだった。どうせ出版に関わるのなら、出版社として生きていきたい。その思いがカタチになったのが、今から18年前に産声をあげた『タンデムスタイル』というバイク雑誌だった。
出版というのは事業としてはおよそ考えられないくらいの、厳しいというか妙な縛りがある。大手には関係のない話のようだが、原則我が社は新創刊できない。へっ、じゃあどうやって『昭和40年男』は生まれたのとなる。古くからの読者さんならなんとなく知ってるかもしれない。この『タンデムスタイル』の臨時増刊で発行されたのである。『タンデムスタイル』は月刊誌として問屋さん連合に認可されている。その発行と同じペースで臨時増刊を発行する権利を有しているのだ。そこには原則どんなタイトルをつけてもいいが、あくまで雑誌名はタンデムスタイル増刊である。ではその『タンデムスタイル』はなぜ出せたかというと、雑誌の権利を持っているものの発行を休止していた会社と手を結んだのだ。
その日から時は流れて2009年10月29日、その日は来た。タンデムスタイル臨時増刊なのにタイトルは『昭和40年男』だ。こんな摩訶不思議なことが起こるのが出版業界である。その後、堅調な推移を繰り返したことで晴れて独立創刊の称号が与えられたのである。まあ、読者の皆さんにはなんだかなあな感じだろう。
なんでこんな話を引っ張り出したのか。写真のとおり、うちの会社の事業に翼が生えた創刊から200号を数えたのである。その記念号として増ページ定価据え置きで24日に書店に並ぶ。ぜひ手に取っていただきたいというPRだったのだ、フッフッフ。ぜひっ!!
タンスタはオレのバイク乗り復帰を後押ししてくれた雑誌です(^O^)
ありがとうございます。そうおっしゃってくれると奮闘してよかったとうれしく思います。