本誌連載コラム『裏みつを』でお馴染みの立川談慶さんと、昨年の特集『呑んべえ万歳』に登場願った、俳優の瀬下尚人さんことジュリさんによるコントライブ『だんじゅり祭り』に行ってきた。去年に続き2度目だったが、いやーおもしろかった。これね、昭和40年男にとってはたまらんですわ。というのもお2人とも昭和40年男だから、繰り出される笑いというのが僕らの感性にピッタリなんですよ。たぶん我らがつくっている『昭和40年男』と同様で、深いところまでいって頷けるのはやっぱりタメ年だからだろう。時代に流れていた空気が共通であることを感じさせてくれる心地よさったらない。今回はストーリーも含めて、去年以上にそう感じさせてくれた。
昭和40年男で独占しようってワケじゃない。事実、千秋楽の客席は8割以上が女性だったと思うし、僕も女性連れで行ったけどスゲー喜んでいた。でもね、タメ年だったらなおさら深く感じるはずだということ。
今回の大きなテーマは夢を追うことの大切さだね。わーっ、くさいと思うでしょうが、これがね、笑いの中に練り込まれているからくささに嫌味がない。また舞台さばきのテンポがいいからだろう、ドンドン進んでいって隙がないのだ。たった2人で演じた2時間はあっという間に過ぎたよ。45歳の自分が30年前の自分と出会うという設定で、役者の夢半ばでくすぶっている自分に、15歳だったころの自分が喝を入れてくれるという、こうして文字にしてしまうと、ますますくさいと思われてしまうだろうな。
見ながら引き寄せられていって、まだまだ夢半ばだなあなんて置き換えている自分まで出てきて、そんでもって元気になって帰りに韓国料理を食べてますます元気になってという、素晴らしい夜だった。最新号でレポートしているけど発売日の前日が千秋楽という、本誌としては応援したいのになんともタイミングの悪い日程で、結果的にはほとんど力になれなかった。だからね、今から来年のことを言うのはちょっと早いけど、年に一度のこのステージに、本誌読者の方々と一緒に行く企画にしてみようと思う。どこかの1日を設定して観劇して、そのままみんなで韓国料理屋さんで打ち上げするというカンタンなものだけど、呼びかけるからねー。楽しみに待っていて頂戴っ。
うわー、身に余るお言葉、有難うございます。ドンピシャだろうなあって思っていましたから嬉しいです。
基本的に「シモネタで泣かせるクレヨンしんちゃん」が目標です。ますますご期待ください!