発売の興奮が続いている。まだまだ勝負は始まったばかりだからね。つうことで懲りずにPRさせていただこう。
今回の特集“今こそ笑え!”はものすごく苦労と努力と愛と涙と汗と…、えーいっ、いろいろ詰まっているのだ。だから解説したくなるのだ。今日ここでフォーカスするページは、P12・13の笑いの神々番付表である。読者諸君、これをサラッと通り抜けるのは、昭和40年男編集部としては許さんぞ(笑)。
まずはちょっと解説しよう。これは番付表を模したものであって、東西というのは相撲のそれと同じように、東出身と西出身を並べるわけじゃない。一番強いのが東の横綱で次が西というのは、我々にとってはよく見た北の湖と輪島の関係で、たまに輪島が東になったよね。現在でいえば横綱の白鵬は東であって、1人であるからには西には絶対にならないのであーる。そしてもうひとつ、番付表の文字は縦に並ぶのが常であり、そこが今回の誌面では大変な悩みになった。
よーし、詳しく解説しよう。縦と横には実は大きな差が生じている。縦にすると文字がたくさん入らなくなる。誌面を見ていただければわかるだろう、文字を小さくすればいいのは縦も横も一緒だが、文字間に大きな差があるでしょう? 縦組と呼ぶ文字の並びはどうしても字間をある程度とらないと読みづらく、そのまま面積に反映されてしまう。でも4ページを割く企画ではなく、ビシッと見開きで完結させて横綱の解説ページへと続くリズムを作りたい。そこで番付表としては禁断(?)の横組にした。すると、番付っぽい雰囲気が出ない。デザイナーからあがった初回のレイアウトを見ながら悩み、押し問答を繰り返し、そうだ歌舞伎の緞帳だ〜永谷園だ〜とわけのわからん叫びをデザイナーに告げた。「?」。一瞬わけのわからんデザイナーが言ったのは「そもそも番付表はモノクロでしょ」だった。その通りなのは百も承知じゃ。だが、この時点で僕がイメージしたのは本物に忠実なことよりも“和”のテイストを加えることだった。横組にした時点で番付表とは似ても似つかぬ代物である。だがあの色を地にひくことで、横になってしまった番付表に香りをちりばめたのである。相撲の番付表とは似ても似つかぬものながら、なんとなく雰囲気は出てよしとしたのだ。
そして肝心の中身だ。この番付は編集部の足立から昭和40年男たちに送る、渾身の挑戦状である。本人の文章に「神々を選び出すのは至難かつ恐れ多い作業」とある通り、神々に勇気を持って臨んだ足立は、もう天国へは行けないかもしれない。だがヤツは勇気を振りしぼりこうして完成させた。僕は大声で言いたい、これはコロンブスの卵なのである。東の横綱に異論はないだろうと思うが、ビートたけしが関脇でいいのか? 藤山寛美を賞賛し過ぎでないか? などなど異論反論かかってきなさいっ。編集長の僕としてもこの番付は自信を持っていますからっ。えっ、まだ買っていない。だめだなあ、それじゃあお話にならないじゃないの。すぐに本屋さんへ行ってくださいって、おあとがよろしいようで…。