昨日の発売の興奮がまだまだ冷めない僕だ。「浅草秘密基地」には書店の袋に入った最新号を持った方々が、お祝いムードで多数駆けつけてくれたよ、サンキュ! 今日もカワイイ息子の自慢話をさせていただこう。
今号の巻末に掲載した、ちばてつやさんのインタビューに同席できた。ちばさんといえばなんてったって『あしたのジョー』で、特別な想いがあるマンガだ。頷いている昭和40年男は多いのではないだろうか。原作の連載にリアルタイムで盛り上がった世代がうらやましいほど。伝説の力石徹の葬儀とかね。僕はアニメの再放送から入り『あしたのジョー2』はリアルタイムで見た。その前後に古本屋でコツコツと揃えていって、いつのまにかドップリとジョーワールドにハマっていた。
いろんな名シーンがある。力石徹やカーロスリベラ、ホセとの壮絶な格闘シーンとともに、男の世界のビリビリとした緊張感は僕の骨格になっているといえるほどだ。加えて丹下段平や、ドヤ街の魅力的なキャラクターたちとの絡みもいい。僕は、物語の舞台となった泪橋の近所で生まれ育ったから、背景に流れている空気感がよくわかる。若干後の世代だから、あんなにひどい状況ではなくもう少しだけきれいになっていたけどね(笑)。そしてさらに、紀ちゃん&白木葉子のダブルヒロインとジョーの感情描写が深みを与えている。そんな三つ巴のスーパーマンガだったから、歴史に残る名作となったのだ。その背景には原作の梶原さんや担当編集の作品に対する熱があったことを本人から直に聞かせていただいたのは、今後の僕のモノづくりにも素晴らしいエネルギーを注いでくれた。
現場で僕は、巨匠の存在感に感激しつつ、恐れることなく自分のベストシーンを述べた。「実は紀ちゃんがついていけそうにないって去っていくシーンなんですよ」と言うとなんと先生、その直前の真っ白な手がベストだとおっしゃるじゃありませんか。自分の路を貫いていく男による、多分愛していただろう女へのプレゼンテーションですな。そこについていけないと破局するあたり、ハッピーエンドばかりがマンガじゃねえと幼い僕は教わった。そこに絡んだシーンが、互いにベストでつながった(!?)のは感無量っす。そんなインタビューがたっぷり読める『昭和40年男』最新号はただいま好評発売中で〜す。
こうしてうれしさで調子に乗った僕は、表紙にジョーを使ったのである。ドリフに小松さんに矢吹丈までいる表紙は、なんだか自分の人生の総決算みたいだなぁ。これでいいのだ。
どっぷりはまり、ジョーは人生のバイブルです。
http://members.jcom.home.ne.jp/daoss/index.htm
ホームページもそろそろ10年になります。
40年前の実写版には小松政夫さんも出演してましたね。
今回の記事でも載せて欲しかったです(^o^)
今後もジョーの熱い記事に期待してます!