このカテゴリー名「編集部員のぼやき」にふさわしい(?!)記事をひとつ(笑)
先週末ちょっとだけ遅い夏休み(お盆中は増刊号「昭和プロレス大全」の進行に忙殺されてました…と少しぼやいてみる)で、青森の実家に寄生、もとい帰省! 初日、二日目と雨模様で最高気温17℃という青森も、最終日の三日目にしてやっと晴れ! 日曜~火曜と平日が絡んでいたので、弟・義妹は仕事、甥っ子・姪っ子も小学校、幼稚園と、遊んでくれる人もいなく、この最終日は連れ合いとふたりでちょっと足をのばして観光気分にひたってきました。
実家のある青森市内から列車で…と思ったら、なんと今は「電車」と化していて、ちょっとがっかり…。あの4人掛けのボックス席の車両を想像して駅に行ったら、首都圏を走っている車両と同じ(払い下げ?)、通路を挟んで向かい合わせの横長座席シートに吊革…。車窓の景色を見るのも、横向きに座ってまるで落ち着きのない子供状態(^-^; もちろん、急行や特急列車もありますが、まぁのんびり鈍行でと思ったら、そんな仕打ちが待ってました(笑)
そんなこんなで向かった先は、JR奥羽本線、各駅停車の電車で約50分(特急なら30分くらい)ほどの青森県弘前市。みちのくの小京都とも言われるこの街は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将、弘前藩初代藩主・津軽為信ゆかりの地です。数多くの神社仏閣があり、また文明開化の波に乗ってさまざまな洋館や教会が建てられ、大正浪漫の香りを色濃く残す建物などもたくさん残されていて、悠久の歴史を感じさせてくれる街なのです。もしかしたら、中学や高校の修学旅行で行ったことがある!という昭和40年男もいるのではないでしょうか?
まずは高さ31.2m、東北一の美塔と讃えられている、最勝院五重塔。なんと拝観料無料です! この塔、釘を1本も使わずに建てられているというのも、雪深いこの地だからこそなのでしょう。
そしてこちらも外観見学は無料の津軽家の菩提寺、長勝寺の見事な山門です。禅林街の最も奥にあります。
ここには主に奥方さまなどが入っていらっしゃるそうで、津軽為信公の霊屋は革秀寺というところにあります(残念ながら時間がなく、そちらには行けませんでした)。こんな感じで、さくっと重要文化財が見られたりするのです。弘前といえば、弘前城周辺の桜が有名ですが、この時期は観光客も少なく、平日だったこともあってどこも人はおらず貸し切り状態で満喫しました。
そして弘前城…
本丸は現在、「曳屋(引き屋)」といってお城を動かしての100年ぶりという石垣の大改修工事中でした。見れないことはありませんでしたが、遠くから軽く眺めました…実はちょっと歩き疲れました…(^-^;
弘前城公園の目の前にある庭園がいい感じ
藤田記念庭園の中には素敵な洋館が建っています!
半日の駆け足観光でしたが、実家から近いといってもなかなか来る機会がなかった弘前をほんの少し楽しむことができました。世界自然遺産白神山地の玄関口とも言われる弘前。観光名所がいっぱいです。機会があったらぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。ちなみにコーヒーですが、庶民として日本で初めて飲んだのが弘前藩士だそうで、市内には「藩士のコーヒー」と言われる、昔ながらの淹れ方で飲めるところもあるんです。本当はそれが目的のひとつでもあったので、次回は必ず飲みますよ藩士のコーヒー!
そして冒頭の巨大リンゴ。弘前駅の改札を出たところに置かれているオブジェなのですが、実は到着した時には気づかず、帰りも全く気づかなかったのです…今考えてもなんでこんな大きなリンゴに気づかなかったのかが不思議です。で、なんでこの写真があるかって? 帰りの電車、ホームを間違えて乗ることができないというおおぼけをかまして、次の電車まで40分くらいあるので一旦出ようと、改札を出てうろうろしていたら目に飛び込んできたという経緯。まぁ、こんな巨大リンゴさんとツーショットが撮れたので、電車に乗れなかったことも「禍を転じて福と為す」で、めでたしめでたし! 結局、遅い夏休みをぼやくつもりだったのも、結果的にはよい休暇となったので、またしてもぼやきそびれましたね。
ではでは皆さま、昭和37年女の「夏休み・駆け足弘前紀行」にお付き合いくださり、ありがとうございました<(_ _)>