発売が間近に迫った51号の特集はなんとも暑苦しい『熱愛』とタイトルして、70ページを超える熱い誌面を作った。特集の始まりとなるパート1は、俺たちにでっかい愛を教えてくれた作品たちで綴る。『池中玄太80キロ』で始まり続く『蒲田行進曲』では風間杜夫さんのインタビューに成功した。表紙を飾った『宇宙戦艦ヤマト』へといきお送りするのが『トラック野郎』だ。菅原文太さんのはちゃめちゃっぷりを思い出させてくれるいいページになった。執筆を担当した山田氏は、編集会議でこの作品にあふれる愛を語りそのままにペンを走らせてくれた。うん? 今どきペンはないか(笑)。
『男はつらいよ』と並びテレビでよく観た作品だが、親父は寅さんを推奨するものの桃さんは進めなかった。そりゃそうだ、桃さんエロすぎるものね。そんなのも含めて桃さんに宿る愛を掘り下げていく記事だ。
写真の片平なぎささんの昭和な美しさもよいですな。寅さん同様に時代を彩る女優さんたちを振り返るのも楽しい。デコトラのプラモを組み立てた同世代諸氏も多いだろう。スーパーカーとは異なる興奮を覚えたものだ。
テーマ曲の「一番星ブルース」をあらためて聴いてこれもぐっときた。宇崎竜童さんの作曲で詞はもちろん阿木燿子さん。とことん昭和の香りがする名曲だ。この曲にも愛があふれているのだが、誌面で伝えられないのが残念だ。カラオケに行くと寅さんはほぼ毎回歌うが、こっちも次回から加えることにしようって、どこまでおっさんなのだろう(笑)。